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小売り商店の価値と未来【オンライン日本酒飲み会開催レポート】

我ながら超大袈裟なタイトル。

でもそれを考えざるを得ない状況になってしまった。


今回のコロナの件で、実家の酒屋がそこそこの打撃を受けている。

ありがたいことに、うちは関西一円からこだわりの飲食店の方によく買いに来ていただいている(いつもありがとうございます!)

だから、一般社会から少し遅れてそこの余波がきた形。


実は僕は、自分はお酒が一滴も飲めないガチ系の下戸。

だけど、父や母はもちろん、自分をここまで育ててくれた日本酒業界や日本酒愛飲家の人たちにはすごく感謝している。

何か自分なりにできないかなーと考えていた。



が、考えていても事態は前に進まない(下戸なのでStayHomeしてる酒好きの気持ちもわからない・・・)ので、とりあえずやりたかった企画を"実験"と称して見切り発車してみた。

そしたら、結果的に小売り商店の価値と未来について考えることになった。というお話。


今回の企画の実施方法なども全部書きました。

もし似たようなことを実施予定の方がいれば、参考にしてもらえればと。



2秒で伝わる企画内容

今回こんなイベントを企画しました。

内容は超簡単。超シンプル。


まず池嶋酒店の厳選したお酒を、池嶋酒店のネットで購入してくださいよ。

そしたら、オンライン飲み会の参加方法をお伝えしますよ。

で、ゲストに蔵元の人が参加してくれて、いろいろお話が聞けますよ。

みんなで同じ時間に、同じお酒を飲んで、同じ話を聞いたり話したりしましょうよ。

これだけです。



企画の時に考えていたこと

これは自分が下戸だから感じるものなのかもしれないけど、飲み会の価値の根源って”共体験”と”情報交換”だと思うんです。


同じ場所で、同じお酒と、同じご飯を食べて、同じテーマの会話をして、一体感のある空気を共有する。

その過程で、自分の知っていること、知りたいこと、思っていること、やりたいこと、などの情報を交換する。


そのある種の儀式的なもの通じて、お互いを認め合ったり、理解し合ったりするのを補助する。あるいは促進する。

これが飲み会なんじゃないかと。


だとするとオンライン飲み会は、いろんな制限によって”共体験”と”情報交換”がリアルと比べてどーしても不足しているように感じるため、どこか不完全燃焼的な印象になってしまうのではないかと。


今はただ「普段会えない人と会える」とか「思ったよりスムーズだねー」的な肴が珍しいので成立していますが、200%すぐ慣れる。一部の人はもう飽き始めている。



あと全く別の視点で、前職でお世話になったバーチャルリアリティー業界の超偉くて面白い先生が「五感のうちリモートで共有するのが一番難しいのは味覚」だとおっしゃっていたことを思い出した。


以上の2つのことから「え、飲み会参加者に同じお酒を送ってしまえばいいじゃないの?」という仮説(=アイデアの種)にたどり着きました。



アイデアの種を企画に育てる

次に、このアイデアの種を、どうやって実際に面白いと思ってもらえる企画にするのか。

ここには、いつも自分が意識しているパターンに流し込みました。


希少性の掛け算

Facebookのイベント機能、Peatixなどのシステムの充実により、ほんとに誰でもイベントが立ち上げられるようになりました。もはや日本は1億総イベンター状態。

SNSを見ていると、常に何かしらイベント情報が流れてきます。


そんなイベント情報過多な中で、どうやって生き残っていくか。

僕は、各分野のナンバーワンになれなくても、希少性を掛け算してオンリーワンなら獲れるのではないかといつも考えています。


要は、希少性の高いポイントをいくつかつくって、それを掛け算することで、他のイベントと少しだけ違うよー企画こだわってるよーとアピールする作戦です。


今回の場合、単に「オンライン飲み会」では既に希少性は低いと感じたので、3つポイントとして追加したのが


①お酒の銘柄をシークレットに

今回のお酒は、商品が届くまで秘密にしました。あくまで、池嶋酒店が厳選したもの、と。

これは店主である父への信頼によって成立するカードです。イベントなどで使うお酒のセレクトはいつも父にお願いしてるのですが、まぁ外さない。超日本酒マニアから初心者まで。ターゲットを正しく伝えれば、ゴルゴばりに打ち抜いてくれる。このカードにはいつもお世話になっています。


②「楯野川」というブランドの力を借りる

とは言っても、知名度の低い小さな酒店なので、参加者に安心して申し込んでもらうために蔵元さんの力をお借りしました。

タイトルに「楯野川編」というブランドを出すことで、何のお酒が届くかは内緒だけど、変なお酒が届くわけじゃないよ、と。


③普段は話せない人から情報が得られる

最後に、このイベントを単なる飲み会ではなく、蔵元の方から直接お話が聞ける場にしました。これにより交流が苦手な人でも参加する動機をつくりました。

この点については、楯の川酒造さんには本当に多大なるご協力をいただきました。


今回はこの3枚目のポイントがないとイベントとして成立しないという感覚だったので、この企画が思いついた当日にすぐメールをしました。

そしたら、お返事はすぐ翌朝に。

イベントの趣旨に賛同したこと。楯野川を選んでくれて感謝していること。リモートへの不安はあるができる限り協力すること。スケジュールは合わせることができること。

本当に感謝しかありません。

ここのスピード実現は、今や世界的ブランドである楯の川酒造さんのチャレンジ精神と、営業の菊本さんのお人柄、そして父が積み重ねてきた信頼があってこそ、だと思います。

楯の川酒造さん、菊本さんへ
改めて御礼申し上げます。



企画実現に向けて使用したツール

さて、なんとか企画は形にできました。

次は、それをどう実現するか、です。


考えないといけないポイントは3つ

1)参加者を受け付けるツール

2)参加者を集めるツール

3)オンライン飲み会のツール


まず1)参加者を受け付けるツール

本来であれば「池嶋酒店オンラインショップ」を使うべきですが、父の方針でうちはオンラインショップを持っていません。そして即日で開設できるほど僕はITに強くありません。

なので何らかの受付ツール、それもできれば振り込みの確認など作業を軽減したいので、集金方法が備わっているものが必要でした。


今回のイベントでは、販売する商品は1種類だけ。送料だけ地域別だったので、

1種類のチケット+数パターンの送料
or
6種類のチケット

のどちらかが販売できればOKでした。


そこで、

①手数料が安い(売上の4.9%+チケット1枚あたり99円)

②管理画面がシンプルで使いやすい(あと使い慣れてる)

③支払いがクレジットカードor銀行/コンビニ払いにも対応

④サイトそのものが集客を持っている

⑤オンラインニーズに超スピード対応(会場を「オンライン」にできる等)

という理由から、ネットショップ系ではなく、イベントサイトでもあるPeatixを利用しました。

余談ですが、今回のイベント後に実装された「オンラインイベントURL自動配信」はまじで神です。これにより主催者は参加者へのURLの連絡が不要になりました。

詳しくはコチラへ。


次に2)参加者を集めるツール

これは自分が慣れていることもあり、悩むことなくSNS一択でした。FacebookとTwitter。

参加者定員も10名にしていたのと、参加ターゲット層が30代より上の年齢だったので。


あとFacebook上で自分が管理している「関西日本酒イベント掲示板」というグループがあったので、そこでも告知を行いました。

ちなみにこちらは、関西で開催される日本酒関連イベントなら何でも投稿可能なページになっているので、イベンターや飲食店の方は是非お気軽にご活用ください。


最後に3)オンライン飲み会のツールですが

これが一番迷いました。

ほんとは大人数が自由にテーブルを移動できるRemoとか使いたかったのですが、インターフェースが英語なので参加者のログインが障壁になるかと思い断念。


となると選択肢としてはFacebookメッセンジャー、LINE、ZOOMなど・・・

最終的にはZOOMを使いました。


理由としては、FacebookメッセンジャーやLINEだと、

・グループを作成しないといけない(主催者としての手間)

・参加者同士で勝手に繋がれる(これ嫌がる参加者も結構いる)

という点で、今回は使いませんでした。


ZOOMの使い方などは、既にいろんな記事があがっているので割愛します。


ただ1点だけ。

ZOOMでイベントを主催する人は、有料会員になっておくことをオススメします。


ZOOMでは無料版の人がホストとしてミーティングを設定すると、3人以上の参加者がいたら40分の時間制限が設けられます(余韻とか皆無。それはもう不条理なほどプツンと会が終了します)

当初、僕は40分交流+10分休憩+40分交流でイベントできるわーと考えていました(見込みが激甘すぎて今はもう恥ずかしい)

事前に何度か別のイベントでテストしたり、他のオンライン飲み会に参加したりしたところ絶対に開催前に30分は余分に必要です。


これはリアルイベントと同じ。会場予約するのに、受付開始時間から予約する主催者はかなりクレイジー。


この30分は

・自分の接続テスト(開催前にやるのは前提。かつ当日の回線状況を確かめる意味でも)

・初心者レクチャーの時間(システム不慣れな人とかが「声が出ない!」とか対応がいろいろ必要)

・100%いる早めに来る人の待機場所(これもリアルと同じ。参加者が来るのは30分前くらいにチラホラと開催直前にドバァーっと)

などの意味があります。


なので、今後ZOOMでオンラインイベントを開催される方は、必須で月2000円の有料会員になっておくことをオススメします。

というか、たぶん有料会員じゃないと無理だと思います。←もし40分制限の中でイベントやったことある人いたら教えて


はい。そんなこんなで、ようやくイベントリリース。

参加者はリリースしてから4日ほどで満員御礼となりました。


商品の発送

申込時のアンケートで、商品受け取り可能日時をとっていたので、それぞれの希望にあわせて発送。

GW前ということもあり商品の到着が一部遅れたりもして、参加者にはご迷惑おかけして申し訳なかったです💦


商品発送する際には、2種類の紙を同封しました。

1つは今回のお酒の紹介。楯の川酒造さんのWEBサイトの情報をまとめて使わせてもらいました。

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お送りした2種類の、日本酒的な情報。またオススメの飲み方など。とても丁寧にWEBサイトで紹介されているので、こちらも是非ご覧ください。


もう1種類が、お礼の手紙とZOOMへの接続方法。



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事前の打ち合わせで楯の川酒造の菊本さんから「冷ややっこのトッピングは人によって違って面白い」という話題をいただいていたので、楯の川酒造さんのキャラクターたてにゃんから参加者に伝えてもらいました。


そんなこんなで、いよいよ当日です。


開催前のバタバタはリアルと同じ

5月1日午後7時。

参加者には1時間前にはZOOMを開けていますとアナウンス(これは30分でよかったかと思う)

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参加者の雰囲気を損ねないために、おちょこを用意。

正常に会を運営するために飲むのは炭酸水(ナメてるわけではありません正常な会を運営するためです)


この時に超地味だけど大切なのが、主催者側からの接続デバイスを2つ用意しておくこと(PC+スマホなど)

これはほんとに地味だけど、ほんと大切(イベントで受付リストを紙で印刷しておくことくらい大切)


事前に参加していた他のオンラインイベント(ゲストによるトーク企画)で、ファシリテーターのPCが落ちて沈黙が1分あって「あ、苦笑いってネット回線でも伝播するんだ」って経験をしていたので対策しておいた。


で、時間が近づいてきました。

続々と集まってくる参加者。


もちろん全員がスムーズに接続できるわけではない。

ミュートのまま喋り続けてる愉快な人もいるし、

意図せず背景画像と同化して地球侵略を企んでる異星人みたいになってる人もいる。


あとちょっと困るのは、繋ぎ方がわからないって会の直前に直接連絡してくる人。

一応、参加者募集の時に「当日の開催直前の時間帯は対応できない場合がありますので、不安な方は早めに接続ください」とアナウンスしていたので、今回は申し訳ないけどスルーさせてもらった(というか他の参加者がいるので対応できなかった)


この時に重要になってくるのが、参加費の設定。

今回このイベントは、実験的な意味合いが大きかったので、参加費は「商品代+送料」のみに設定した。

つまり、このオンライン飲み会はあくまでサービスで、もし参加できなくても支払った代金に対する対価としては届きますよ、と。


主催者として言い訳になるのだが、システム関係はほんとに原因不明なことも多いし、開催直前は緊張して吐きそうになっているので対応できないことも多い。


なので、こちらとしては事前にちゃんと情報は提供して、あとは自分で頑張ってください、というスタンスをとる。

これはリアルイベントと同じで、会場へのアクセスをちゃんと正しく十分に示した上で、会場に来れない人がいたら、ごめんなさい、としか言えない。


今回はそういう人がいても、支払った価値の分は少なくとも手元に残るような枠組みにしておいた。ここはイベントという目に見えない価値を扱っていく上で、今後の課題だと思う。


オンライン飲み会スタート

やっぱり、まずは乾杯から。

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全員が同じお酒を同じタイミングで飲む。PCから漏れ聞こえてくる「あぁ~これ美味しい」の声。

日本酒イベントを主催する醍醐味は、やっぱりこの瞬間だと思う。


そこからは蔵元さんへ僕からインタビュー。

これは菊本さんのトーク力が輝きまくって、超楽しかった。


今回の日本酒2つのポイントや、ラベルの変遷。

この夏のおススメなラインナップと飲み方。

楯の川酒造でのどうやって商品開発しているのか。

社長さんのお人柄(あまりメディアに出られない方なので、みんな知りたがってた)

たてにゃんの誕生秘話。笑

などなど・・・


(自分が飲んでないので全然説得力ないのですが・・・)

お酒の新しい面が語られるごとに、どんどん味の感じ方が変わっていく。

蔵元さんの想いや銘柄の意味を知ることで、リモートで届くはずのない五感までも共有できているのではないか。

そう思える時間でした。


参加者からの質問も次々と。

あの銘柄についてはどうお考えですか?

海外での展開はどうやっているのか。

以前に出していたあのラインナップはもう出ないんですか?

などなど

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超マニアックな内容も一部あって、ちょっと僕もわからない話もありました(写真はちょうど参加者質問中に撮影されたもの。絶対わかってない顔してる。ごま油は冷ややっこ用)


前半の最後には菊本さんから参加者へメッセージを

「日本酒はコアな人が飲むものだと思われているが、日本酒は何の料理にもあわせやすいので、是非お気軽に日本で作っている日本酒をたくさん飲んでほしい。二日酔いするイメージとかもあるが、良い日本酒だとうそうならないということをもっと他に知ってほしい。これからもよろしくお願いします。」


ここから休憩を10分はさんで、次は参加者同士の交流タイム。

それぞれの自己紹介をしてもらってから

好きな銘柄や、普段どういった場所で飲んでいるのか。

あと盛り上がったのは、住んでいる地域によってそれぞれ入手できるお酒が違うので、オススメの銘柄や、日本酒を飲むのにオススメのスポットなど

今後の旅や出張が楽しみになる情報交換が行われました。


後半も早々に40分が経過し、最後のご挨拶をして、無事に終了。


時間としては、ちょうどよかったくらいかと。

あくまで下戸の意見ですが。笑


アンケート結果

開催後すぐにアンケートをお願い。皆さんご協力ありがとうございました。

いつも思うのですが、日本酒イベントはアンケートと相性悪いですね。みんな酔っぱらった状態だから。笑

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心からホッとしました。。。

全員楽しんでいただけたみたいで何よりです。

次は全員が「超楽しかった」になるよう精進します。


参加費は、全員が「妥当」という評価。

今回、参加者に負担してもらった費用は、送料があるので普通にお酒を買うのを比べると約700~800円ほど割高になっています。

内容としては、楯の川酒造の菊本さんという、めちゃくちゃお話の上手な方に協力をいただいた上で、なので、今後こういったオンライン飲み会をするならもう1段階企画を練らないと満足してもらうところまでいくのは難しいのだと感じました。


以下、その他の項目です。

【お酒のチョイスはいかがでしたか?】
・届いた2種類が180度違う酒だったので、違う味が楽しめて良かったです。次は、同じようなベクトルの酒を飲み比べ、もしくは2つ以上の酒蔵のコラボがあると面白いなと思いました。
・初めて飲みました。美味しいですね。
・実は飲んだことなかったけど、この機会に飲めて良かった。
・たてにゃんラベルのお酒が欲しかった!
・楯野川さんはあまり飲んだことなかったので楽しませてもらいました。

【感想やご意見など】
・オンライン飲み会もこんな感じで共通のお酒とかでやると楽しい。蔵元の裏話とかすごく楽しかった。
・ほぼ、はじめましての方々でしたが、酒がつなぐ縁ってあるなぁと思いました。蔵開きでも初対面の方と飲んだりしますし笑。
・購入した酒はまだ残っているのでまだまだ楽しみます。主流は少し温燗にしても美味しそうです!
・蔵元さんに話聞くのおもろいね!あの方と燗酒の話とかご飯の話したいなぁ〜って思ったよ!
・たてにゃんとか、楯の川の他の銘柄も調べて飲みます!
・参加している人たちがどんな人かも知りたいなぁ〜と個人的には思った。
・同じ酒を飲む、しかもその酒屋の人がいる。これこそ他にない付加価値。zoom飲み会って結構まとまりがないのが多いから今回は良かった♫
・杜氏さんと語れる会シリーズになると嬉しい。


個人的に、同じベクトルのお酒の飲み比べが面白い、というのは発見でした。

あと初めて楯野川を飲んだ、ってのと、楯野川の他の商品に興味を持った、っていうのは嬉しかったなぁ。


ということで、企画スタートから実施まで約2週間。

初めてのオンラインでの実験企画が無事に終了しました。


小売り商店の価値って?

息子ながら、よく考えます。

なんで滋賀とか和歌山とか、遠方からでもうちにお酒を買いに来てくれる人がいるんだろう、と。


でもぼんやりと答えは見えていて、今回のイベントを通じてそれが少しクリアになりました。


父は酒屋を祖父から継ぐ時に、全国の酒蔵を巡って、自分が本当に売りたいと思うお酒を選んだそうです。

だからこそ(あと元教師というのもあるが)商品のラベルからは伝わりえないお酒の物語をすごく語るんです。


蔵元さんがどういう想いを持っていて、大切にしていることがあって

新しい世界を切り開こうと努力されていて

各地域それぞれに独自の歴史があって

蔵がどういう成り立ちで今の味があって


で、うちにお酒を買いに来てくれるひとは、みなさん父とすごく楽しそうに話して帰ってくれるんです。

いつも「お客さんの時間大丈夫かな・・・」ってくらい喋ってます。笑


今の時代、お酒の名前さえ知っていて、あと多少お金を多く払えば、ほとんどのお酒は手に入ります(一部、例外はありますが)


でもそれだと、伝わる価値は味と、せいぜい「このお酒は高くて、〇〇〇円でー」とかくらいです。


日本酒の瓶には、もっと大きなものが詰まっています。

蔵元さんが込めた想いがあります。


それらの物語を伝える熱を持ったメディアであること。

それこそ、これから小売り商店が生き残っていく道なんじゃないかと僕は思います。


料理人が調理によって素材の持っているポテンシャルを引き出すのと同じように

小売り商店は、そのお酒が持っている価値を、しっかりとコンテキストに乗せて消費者に届ける。


ウソや誇張はダメ(←これ大阪人やりがちなので注意)

でも、元来備えているもので、そのままじゃ見えないもの。それに熱を付加して伝える。


これこそ、これからの小売り商店の役割であり、存在価値なんじゃないかと僕は思います。


まとめ

今回の企画で、コロナショックで生じた問題が全て解決できるわけでも、ビジネスを大きくシフトチェンジできたわけでもありません。


でも実際にやってみて、参加者から声をもらって、SNSで反応をもらって、いろんなことを整理できたことが、今後の実家にとって大きな出来事のように感じたので、ここに記しました。


その価値は、新しく構築した、というよりは、既にそこにあったことをちゃんと認知できた。そういう機会でした。


ご協力いただいた方々、そしてご参加いただいた皆さん

本当にありがとうございました。



最後に、

まだ不安定で先行きの不透明な日々が続きますが、また何か皆さんの日々を少しだけハッピーにできるような企画を考えたいと思います。

池嶋酒店では引き続き全国のこだわりのお酒を取り扱っています。

引き続き、よろしくお願いいたします。


そして、またお会いできる日がきたら、一緒に乾杯しましょう。


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