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英語をとにかく聞いてもリスニングは伸びないし時間のムダ。

「毎日最低1時間はリスニング。けど全然聞き取れるようにならない」

リスニングの伸び悩みについて相談を受けました。

英語をとにかく聞くことをやめさせ、代わりにあることをやらせて1ヶ月後・・・。

本人のTOEICリスニングスコアがおもしろいぐらいに爆伸びしたことがあります。

「英語の才能が爆発したかと思った」

と本人もびっくりしてました。


外国の人のハイスピードな英語も少しづつ聞き取れるようになり、外国人の彼女を作ってましたね。


ところで、あなたもこんな発言をよく目にしませんか?

「英語はとにかくたくさん聞くことで、聞き取れる英語が増えます!まずはたくさん英語を聞くことを目指しましょう!」

「私はまずとにかく英語を聞く時間を増やしました。するとだんだん英語が聞き取れるようになっていったんですよ。だからあなたも毎日英語をひたすら聞き続けるところから始めましょう。」

などと、

一見すると正しいように聞こえるだけで根拠もクソもない根性論。

こんなものに振り回されてあなたの人生の貴重な時間を浪費しないために、リスニングが本当に伸びる人たちの考え方を押さえておきましょう。


1ミリも聞き取れない数分間の英語を毎日淡々とロボットのように聞きまくれる。

そんな人間なんて努力の才能を兼ね備えた一部のセンスある人たちだけです。


例えば、

毎日腕立て50回してください→「ハイ、わかりました!」

なんて言われて当たり前に継続できる人は努力の才能がある人です。


もし私たちが最初からロボットのように決まったことを淡々と努力できるなら、今悩んでないはずです。

伸び悩むからこそ、解決策を考える。

私もそうやって苦手なリスニングを克服してきました。


忘れないでください。

日本人の大半は何年も英語を勉強し続けているのにほとんど英語を話せません。

話せないどころか聞き取れない人ばかりです。


「TOEICのリスニングはできても海外の人のリアルな英語が早すぎて聞き取れない」

なんていう相談なんて腐るほど受けてきました。


ほとんどの人は「英語を勉強」することは上手くなっていきます。

が、英語を聞き、話し、会話をする実力はほとんど手にできていません。

一生懸命努力しているにも関わらず、です。


英語学習時間はドンドン増えていく。

けれど「英語の実力」は思うように伸びていない人ばかりです。


もっと効率的に英語の実力を習得するには?

「戦略」が欠かせません。

カンタンに言えば、

「英会話の実力を伸ばすためには何をやらずに、何を意識すべきなのか?」

ということです。


大半の人が語る「勉強法」は「英語を効率的に学ぶ勉強法」

「英会話を効率的に習得する方法」とはかけ離れていることを忘れないようにしましょう。


インターネットやSNS上にゴロゴロ転がっている英語学習のアドバイス。

そのほとんどは「英語学習をがんばって続ける」ための知識です。

「英語にもっと詳しくなるための効率的なやり方」ばかりです。


あなたが目指しているものは違うはず。

「英語の実力を本当に伸ばして海外の人とも普通に会話ができるようになる」

コレを目指すためにまずリスニングを本格的に伸ばしていきましょう。

努力の方向を正すための考え方をこれからお話しします。

では、始めます。


英語をとにかく聞きまくるのは無意味

「英語を聞きまくるのは無意味!」
「英語のシャワーなんてやるな!」

こんなことは口だけでなんとでも言えますよね。

安心してください。

私自身、誰よりも英語を聞き流しまくってましたから。

・朝起きて15分、準備しながらBBCニュースを聞き流す
・通学・通勤中はTOEICリスニングを聞き流す
・夜、寝る前の40分間は必ずYouTubeの英会話のフレーズを聞き流す
・ひどい時は睡眠学習でひたすらフレーズを垂れ流ししながら寝る

すべては「英語を聞きまくれば英語が聞き取れるようになる」と心の底から本気で思っていたからです。

色々と批判もあるけどとにかくやってみてから考えようと思って継続してました。

単純に平日・土日問わず毎日最低2時間はリスニングに費やしていた計算です。

お気に入りの曲を聞く時間すらもリスニングに当てていました。


結果、どうなったか・・・?

3ヶ月近く継続しましたが、TOEICのリスニングスコアはむしろ下がりました。

継続してもリスニングが伸びなかったので英語を聞くことが嫌いになりかけていました。


その辺りでしたね。

何か間違っているんじゃないかと思い始めたのは。


変化を起こすために最初はリスニング関連の教材を買い漁るところからスタート。

「英語耳」などの有名な教材にも取り組みました。


発音矯正が大事だと聞いて、発音の教材を読んでみたり。


ハッキリ言って迷走していましたね。


何が正解かわからない。だからあれこれ情報を集める。

けど、結局どれも効果がない気がする。


そこから変化が起きたのは英語の聞き流しをやめてからです。

開き直りました。

英語を聞くだけにとにかく集中する。

これを完全にやめました。


リスニング教材もつまらない内容ばかりだったのでYouTubeで興味ある分野を英語で検索して見てました。


旅が好きなのでそれ関連の動画ばかりを字幕アリで見てました。

世界各国の美味しいものを食べ歩き。

世界遺産などの絶景までの道のりを実況。

旅の動画をひたすら見てました。


・・・その2ヶ月後でしょうか?

今まで絶対に聞き取れなかった超ハイスピードのアメリカ英語を聞き取れる自分に気がついたのは。

なぜ、そんな変化が起きたのか?


ハイスピードの英語が聞き取れるようになった理由

あなたのリスニングの実力をチェックするために、以下を読み上げてみてください。

「ユネバガナメイキ、ユノゥ、グイナッフ、ゼアズミリオンピポセイムスタッフ」

呪文ではないです。

これが英語だって言ったら信じてくれます?

「あぁ、そういうことね」

と意味がわかるならおそらくあなたはスラスラ英語が聞き取れる人です。


逆に、

「はぁ?コレが英語?まともに単語すら分からないんだけど」

となるのであればこれから話すことを真剣に聞いてください。


先ほどの例は

「You never gonna make it, you know good enough, there’s moillion people same staff.」

(お前には一生ムリだよ。もう十分だろ。お前と同じような才能なんてごまんといる。[だから諦めた方がマシさ])

何も見ずに英語に直したので多少間違っているかもしれませんが、私が大好きなNEFFEXの「fight back」という歌詞の一部です。


何も意識せずとも

「ユネバガナメイキ、ユノゥ、グイナッフ、ゼアズミリオンピポセイムスタッフ」

と聞けば英語の意味が思い浮かびます。


なぜ、分かるようになれたのか?

これがおそらくあなたが知りたい部分ですよね。

もしそれができたら、今早すぎていると感じている英語が手に取るように聞き取れるわけですから。


詳しく話しますよ。

私がザーッと英語を流されても聞き取れる理由はセンスでも才能でもありません。

「聞き取った英語が分かるように鍛錬してきたから」

です。


どういうことか?

たとえばコレ。

「thank you」

無意識に「センキュー」って読みませんか?


「センク、ユー」なんて言いませんよね?


じゃあコレはどうでしょうか?


「make you happy」だと?


「メイク、ユー、ハッピー」

って読んでしまいませんか?


これ、リスニングになると「メイキューハッピー」になります。


「メイク、ユー、ハッピー」

「メイキューハッピー」


・・・それが何?


そう思いましたか?


実はこれが「英語が聞き取れる人とそうでない人の差」です。


つまり、英語の捉え方が違うんですよ。

「you never gonna make it.」

と書かれていたら

無意識に「ユー、ネヴァー、ゴナ、メイク、イット」

ど読んでしまう。


この「無意識にそう読んでしまう」というのが英語が聞き取れない原因です。

今までの英語学習で、自分の頭の中でそう読んでしまうクセが自然と身についている。

けど、現実の英語はそういう言い方をしてない。

だから聞き取れないわけです。


逆に言うと。

「you never gonna make it.」

と英文が現れたとして無意識に

「ユネバガナメイキッ」

と読めれば「聞き取れる」ということです。


今、すごく大事な話をしています。

この話を理解すると、あらゆる英語を聞き取れるようにするために何をすればいいのかが自ずと分かってくるはずですよ。


つまり。

「私たちが英文を無意識に読んでしまう読み方」

「海外で暮らす人が英語を読む時の読み方」

が違うから聞き取れないってことです。


「じゃあ、どうすればいいんだよ!!!」

ってなると思います。


答えはシンプルです。


無意識になるぐらい、当たり前になるぐらい

「英語っぽい読み方や言い方ができるようになってしまう」

ことがリスニングを本気で伸ばす最短ルートです。


「you never gonna make it.」

が「ユネバガナメイキッ」と当たり前に読めるようになる。


私はこれを「海外の英語感覚に染まる」と表現しています。


学校で恥ずかしかった「英語っぽい言い方」を当たり前にできる人ほど英語が聞き取れます。

トマトを「トゥメイロー」と恥ずかしげもなく当たり前に言える人がリスニングできる人です。


薄々分かってきたと思います。


「英語っぽい言い方」を知って、言えるようにして、当たり前レベルになれる人ほどリスニングがガンガン伸びていきます。


英語をたくさん聞いたからではなく、英語っぽい言い方を知って、それをどんどん言えるようにしていくこと。

これがリスニングを本当に伸ばすための秘訣です。


「英語をたくさん聞いたから伸びた」という人たちは無意識にコレをやっています。

何度も聞いて、口マネして、当たり前になっていく過程で英語が聞き取れるようになっているんです。


ここまで少しややこしい言い方をしました。

が、答えはシンプル。


英語を聞くこと以上に、英語を聞いてその言い方で言えるようにしていく。

海外の英語の基準値の言い方をどんどんインプットしていく。

これが本当の意味でリスニングを伸ばす秘訣です。


じゃあ、何をやれば「海外の基準値の言い方」が自然と身についていくのか?

トレーニング方法があります。

リスニングの実力を超短期間で伸ばすカギ


ここまで話したことをまとめると

  • リスニングを伸ばすには聞くこと以上に「英語っぽい言い方」で言えるようになることが大事(インプットよりアウトプット)

  • 意味不明な英語を大量に聞くより反復、繰り返し聞いて当たり前に言えるようになることが近道(反復で言い慣れを目指すのが秘訣)

といった話をしました。


たくさん英語を聞くインプットより、聞いた英語を声に出してマネするアウトプットを重視した方がリスニングは早く伸びます。

これを最速で鍛えるトレーニングがシャドーイングです。


私はほぼほぼシャドーイングのおかげでリスニングが伸びたと言っても言い過ぎではありません。

オーストラリアのネイティブの人と友人になってビールを飲みながら語り明かしたり。

NYからやってきた友人を日本で観光案内したり。

英語を当たり前に聞き取れるようになれたのはシャドーイングのおかげです。


結論、シャドーイングは聞き取れない英語を聞き取れるようにするのに最適な流れなんですよ。


①分からない英語をまず聞く
(聞き取れない英語を把握する)

②分からない部分を口マネしてマネする
(英語っぽい言い方を練習する)

③字幕やスクリプトをチェックしながら聞き取れなかった英語を知る
(言い慣れていない英語を的確に押さえ、克服していく)

④マネしながら反復して「英語っぽい言い方」に言い慣れていく
(海外基準の英語の言い方を常識レベルまで落とし込む)

このサイクルを最速で辿れるのがシャドーイングです。

「恥じらいを消し去り、英語っぽい言い方ができるようになればリスニングも自然と伸びる」

と実感してからはひたすらシャドーイングを実践・研究しました。


おかげで「コレを意識しておけばリスニングは一生伸ばせる」と自信を持てるレベルになっています。

ぜひ、今日からやってみてください。


・・・といってもいきなりどうすればいいか分からないと思うのでシャドーイングのやり方を徹底的にまとめたnoteを書きました。

最初は部数限定で販売していたのですが好評だったので値上げして再販中です。


  • シャドーイングで効果を実感するために何を意識すればいいのか何回やっても効果を実感できない原因

  • 失敗するシャドーイングと成功するシャドーイングの違い

  • 具体的にどういうステップで何を使ってシャドーイングしているのか?

  • シャドーイングだけし続ければいいと思っている人たちが知らないシャドーイングの本質

  • 実際にリョウは何を意識してやっていたら伸びたのか?という事例

など、シャドーイングを徹底的に解説しています。


正直、なんとなくシャドーイングして「このトレーニングは本当に意味あるの?」となってる人が当たり前のように海外の早い英語を聞き取れるようになっていきます。

シャドーイングの方法を知ってる人はゴロゴロいても「今の自分が聞き取れない英語を聞き取れるようにする方法」をシャドーイングで詳しく体系的に解説している人なんて皆無ですからね。


個人的に、英会話を本格的に鍛えるならシャドーイングは絶対に欠かせません。

あくまで「海外で英語を使うこと」を目標にした人向けに特化しているので、そういう人はぜひ手に取って実践してみてください。

少なくとも、海外未経験レベルから1年経たずに海外の友人を作れた私ぐらいのレベルには辿り着けると思います。

詳しくはコチラから↓↓↓

ここまでお読みいただきありがとうございました。


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