10年くらい前に古書店を運営しようと奮闘したことを、自分の経緯としてまとめることを目的とした自分語り。8回目になりました(長い)。
さて、前回は、ネット古書店として品数を増やしていったけれど、あまりにも反応がないので、実店舗販売の道を検討した……という話でした。
当時、参加していた古書のポータルサイト「スーパー源氏」さんの伝手で、神田神保町の三省堂書店さんで開催される古書市へ出店させていただくことに。
初の対面販売。勝手も分からないまま、入念に準備を進めます。正直、これまで、父とこんなに共同作業をしたことは無いんじゃないか……というくらい、準備しました。
神田神保町といえば、世界一の「本の街」。祖父が集めた、いかにもマニアックな本も、ここなら必要としてくれる方に出会えるかもしれない。
1冊1冊丁寧にグラシン紙に包み、戦中の本とは思えないような見栄えに整えます。(そこが重要なのかは、正直、謎ですが……)
在庫管理もしっかりできるよう、手作りで「スリップ(※ 以下のサイト参照)」も作りました。
そんな感じで、久しぶりに親子揃って徹夜続きで準備を進め、満を持して立ち向かった神田神保町。初日の様子を当時のFacebook記事に残してありました。(友達限定公開だったので、転記しておきます。Facebookでつながっている方は、URLから見られるかも?)
ぎゃふん。ちなみに、初日が0で、そのあと売れたかというと、なんと期間中、1冊も売れないという事態が発生しました。
おぉぉぉ……。これは、いろいろ考えねば……ということで、情報発信とかそういう話の前に、そもそも商売の方法を勉強しなければいけないのでは……という、根本的なところに振り返ることに。
甲陽書房を立て直そう……と考えるまでは、会社員として生活しておりましたので、商売に疎いというか、やっぱり会社という大きな存在に支えられてきたということを実感した感じでもあります。
一生懸命やれば良いというわけじゃないんですね。
そして、ここからまた、別の方向で迷走がはじまります。それはまた次回に。