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古本屋の丁稚回想記│自分語り

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10年ほど前に、開店休業状態の出版社(家業)を古書店として復活させようとして、一時断念しました。また違う形でチャレンジするために、ここまでの経緯を記録しておこうかと。
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#紙の本

紙の本を活かす芸術│回想記14

うっかり自分語りをはじめちゃって14回目。10年くらい前の話なのですが、メール等で過去を遡ってみると、頭の中の時系列が驚くほど狂ってますね(笑)。 記憶なんて曖昧です。過去にとらわれることが、どんなに無意味かわかります。(そんなことを言って自分語りが続いていて、みっともない……) さて、前回、紙の本の魅力を活かすとすれば「絵本」に違いないと確信を得て、その探求を目指すことにしたという話でした。 絵本というと、子ども向けの書籍という印象が強いかもしれません。または、絵がた

本は器である│回想記13

古書店の丁稚奮闘記として書いている自分語り。きっと……というか、間違いなく、10年くらい前に自分の軸として達成できなかった古本屋としての未練があるのでしょう。これをまとめることによって、次へのステップへと繋げます。そんなわけで13回目。 表題の「本は器である」というのは持論です。 ひょっとしたら、出版に関わる人は、当たり前のように思っているのかもしれません。ここでいう、本は、いわゆる「紙の本」です。 よく「紙の本」と「電子書籍」が比較されることがありますね。紙の本じゃな