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#1.音楽から学んだ 『好き』 か 『まだ分からない』 という二択について。

どうも。去年20歳になり、そろそろ社会に出る準備をしないとな、と将来を考え始めている大学生です。

日々生きている中でこれは役に立ったな、と思った体験について書いてみたいと思います。今回はその第1回目です。

今回紹介するのは、

『好き』か『まだ分からない』の二択をもつ

ということ。音楽を聴きながらふとこういうことを考えていました。

僕は60sから最近の音楽まで『広く浅く、気に入ったものは深く』『邦・洋楽問わず』色々聴いているような、同年代ではあんまり見ないスタイルでひっそりと音楽を楽しんでいます。

そうやって聴いていく中で

『現代の感覚からしたら微妙なのかもしれないけど、以前はこんな音楽が名盤として評価されていたんだな〜』

と思う場面が何度もありました。それは今では大好きになったアルバムも例外ではありません。

ここではPink Floydの『狂気』というアルバムを例にあげるんですが、このアルバムは収録された曲全てが繋がっていて、アルバム全体がひとつの曲になっているという何とも大胆で実験的な作品になっています。

今では「最も好きな作品を一枚挙げるとしたら?」と言われたら、真っ先に第一候補にあがるほど大好きなアルバムなんですが、高校2年生の時に初めてこのアルバムを聴いた時はマジで意味がわかりませんでした。

え?コレもう始まってんの?」と思いながらプレーヤーの再生時間を確認していると、だんだん遠くから男性の情けない悲鳴が聞こえて来て、不安や閉塞感を思わせるサウンドに耳と思考を支配されます。

これから何が起きるのか、そんな不安を抱かせるような展開から、突如としてなんとも掴み所のない浮遊感のあるギターが聴こえてくるという、自分の発想の外にあるアプローチに唖然としました。

そんでもう2曲目に入っているっていう曲間の掴めなさ。情報量多すぎて頭がついていってない状態でした。

本当に別世界に来たようで、音楽というよりは一種の仮想現実を体験しているような、そんな感覚でした。


まあ最初はこんな感じで本当に意味がわからなかったんですが、3回くらい最初のほうの曲を聴いてると、何故かだんだん聴けるようになるんですよね。

そこから慣れていくと、あとは彼らの世界に引きずり込まれていって、何故このアルバムが名盤と呼ばれるのかその理由を理解する瞬間が訪れました。それ以来、何度も聴くようなお気に入りのアルバムになりました。


長くなっちゃいましたが、こんな感じで『最初はよく分からないけど、接しているうちにだんだんその良さが分かってくる』ということを音楽で体感したことで、ものの見方、特に『嫌い』という感情についての考えが変わりました。

音楽に限った話じゃないですがやっぱり人間好き嫌いはあるし、どうしても「分かり合えない」モノや人ってのは存在すると思います。

そんなときに自分はよくこのフレーズを思い出します。そしてこんなことを考えます。


「現状これをあまり良くないなと思っている自分がいることは確かだけど、この先はまた違った見方ができるかもしれない。思わぬ発見があるかもしれない。だから自分にはまだ分からないし、嫌いと言い切るにはまだ早いな」


学校生活でこういう個性的な作品に触れられる機会ってあんまりないし、 そうなると『自分の中の好き嫌いの判断基準』について深く考えることなんてそんなにないなあと思うんです。

だけどこういう自分の発想から完全に外れているモノの意図を考えると、『好き』か『まだ分からない』みたいな、モノを判断するときの価値基準に新たな解釈を発見することができて、それってすごく面白くて大事なことだなって思うんですよね。

それによって誰かの言動を広く解釈することができれば、お互いに発したい言葉や意見を正しくぶつけられるようになるのにな、と最近しみじみと感じています。

いってしまえば当たり前のことなんですが、言葉にしたり体験したりしないと分からないことってあるなあとこの一件から学びました。

はい、そんな感じの独り言でした。読者さんが置いてけぼりになってないか心配ですが、自分の記事を面白がってもらえたら嬉しいです。

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という訳で、今日はこんなところで。またぼちぼち書いてみます。

それでは。






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