特異的腰痛の鑑別part1

前記の続き

読んでない人、そっちから読んだ方が分かりやすいかも。

腰痛と呼ばれる疾患の中で
特異的腰痛=原因がはっきりしている腰痛が15%

非特異的腰痛=原因がはっきりしない腰痛が85%
って話をしました。

ここで85%を治しましょうって当然思ってるわけですが、その前に15%の方かも知れないよ?
っていう恐怖があって、
もし間違って骨折とか転移癌とか内臓由来の15%の方の腰痛に手技とか電気とかストレッチとかしてたら治らないどころか悪化させちゃったら大変じゃん?
そこら辺ちゃんと見分けられるようになりたくない?
ってのが今日の話です。

一番信頼出来るのはレントゲン(←うちら柔道整復師じゃ撮れないけどね)

ただ、レントゲンの目的は骨折と転移癌を見つけること。

つまり、神経とか筋肉とか関節とかの機能な的なところはナニも写らないんです、、、
(↑ってことは85%は撮らなくても良いんだよね…)
それよりも
X線の被爆による影響とか、
レントゲン見て「自分は重病だ」と思い込んで『不安や恐怖』によるストレスが回復を遅らせる
なんてこともあるわけで。

なんでもかんでもレントゲン!って訳ではないのが現状うちの院の方針なんですが、

それでもコレはレントゲン撮ってきてって勧めるようにしてる症状は

・1ヶ月以上続けて痛い+55歳以上+夜間安静時痛
痛みが出て1ヶ月以内の場合は
・強い外傷既往(スキージャンプで落ちたとか)
・ステロイドを服用
・50歳以上で軽微な外力
・70歳以上
・小学校の低学年

上記の場合は絶対に専門医と連携します
しないと怖いです。
患者様にもリスクだし…

他にも
説明出来ない体重減少、尿路感染、皮膚感染、叩打痛、発熱、悪寒とか
小学生低学年のスポーツで腰椎5番の圧痛とか

細かい色んなのもあるんだけど、基本的な指標は上のです。

次回はヘルニアとか狭窄症の検査を書きます~

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