【勉強法】成績が良い人が実践する教科書への線の引き方
教科書に線を引く?引かない?
テスト勉強や受験勉強を始める際、教科書や参考書を読み始めて、太文字や重要だと思ったところに線を引いていませんか?
何色にも分けてきれいに線を引くために、筆箱いっぱいにペンを持っている中高生を見たことも多々あります。
実は、成績の良い人でも教科書に線を引いている人もいれば、引いてない人もいてまちまちです。
正直、どちらが良い悪いということはありませんが、成績上位の生徒に共通しているのが線の引き方やタイミングです。つまり、成績を上げるためには教科書に線を引くか引かないというより、線を引く時の基準(引き方やタイミング)の方が重要なのです。
そこで、線を引く場合の悪い例と良い例を取り上げて、成績を上げる方法を紹介していきたいと思います。
ちなみに塾長は、中学高校では教科書に線を引いていました。
ただ、多くの箇所をカラフルな線で引くことはせず、引く箇所をかなり絞って線を引くようにしていました。
線を引く際のポイントについても、解説していきますね。
線を引く人の悪い例
線を引くだけで理解していない
教科書に線を引いていても、理解が伴っていなければ覚えることなどできません。線を引く人の中には、途中から「線を引くこと」が目的になっていて、ただ線を引いて終わる人もいます。
線を引くことはあくまで手段であり、目的は内容を理解して成績を上げるためのはずです。
まずは教科書の内容を理解することを優先しましょう。理解せず線だけ引いても成績は上がりません。
理解することの重要性は下記コラムを見てみて下さい。
勉強したつもりになっている
線だけ引いて勉強したつもりになっている中高生も多いです。
手を動かして線を引いているとそれだけで疲れてきて、勉強した気になります。
また、教科書にたくさん線が引いてあれば、見た目としてもたくさん勉強した気分になります。
しかし、線を引くことはインプットの一環であり、たいして勉強にはなっていません。成績を上げるためには、アウトプット(演習)を繰り返していく必要があります。
インプット:アウトプット=3:7か2:8を目安に、アウトプットを重視して問題演習をしていきましょう。
重要そうな所にいきなり線を引く
教科書を1回しか読んでないのに、重要だと思う箇所に線を引く人も要注意です。1回読んだだけでは、その語句や説明が重要なのかどうかは判断できません。
重要かどうかは、最低でも3回は教科書を読んで、話の前後の繋がりや登場回数などから分かるものです。
また、問題集で扱われない内容も重要とは言えません。
教科書は基本的には重要なことが記載されていますが、成績を上げる目的がある以上、問題にならない内容に線を引いて覚えても意味がありません。
少なくとも問題集にも載っていることを確認してから、教科書に線を引くようにしましょう。
線を引きすぎる
線を引きすぎてしまうことも、よくある失敗例です。
教科書1ページに10か所以上も線を引いていたり、重要語句すべてに線を引いていたり、気が付いたら線を引いた場所の方が多いなんてことも。
あまりにも線が多すぎると、教科書を見返した時に読みづらくなります。
しかも、線を引いた場所だけを読み返してしまう危険もあります。
これでは、いざ覚えたい時に覚えられませんよね。
線を引く人の良い例
線は2色、3か所以内が目安
まず、線は何色も使用せずに2色以内で引きましょう。
色は好きな色で構いませんが、重要箇所なら赤色、暗記ものなら青色がおすすめです。色を使い過ぎてしまうと、線がたくさん引いてあるのと同様に見にくくなってしまいます。
また、教科書1ページにつき線は3か所以内にしましょう。
太文字で書かれてある語句に線を引いているとすぐに5か所以上になってしまうこともあります。
太文字は重要語句の目印ですが、既に太字で強調されているので、全てに線を引く必要はありません。
重要箇所を厳選する意味と、後から見返す時の分かりやすさを考え、線は3か所以内が良いと思います。
成績が上がる箇所に線を引く
既に覚えている内容やテスト・受験に出ない内容に線を引いても成績は当然上がりません。
では、どんな箇所に線を引けばいいのかと言うと「線を引くことで成績が上がる箇所」です。
具体的には、下記の箇所に線を引くと成績アップに効果的です。
なかなか覚えられない箇所
先生がテストに出すと言った箇所
問題集で間違えた内容
問題集でよく出る内容
これらの箇所に注目して教科書に線を引いていくと、重点的に復習すれば良い箇所が一目で分かります。
1ページあたりに線を引く数も3か所以内なので、テスト前や受験前に効率的な見直しもできます。
たかが教科書に線を引くだけの行為ですが、線の引き方一つでその後の成績が大きく変わるのです。
是非、今後は線を引く時にも気を付けてみて下さい。
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