【勉強法】勉強の優先順位の付け方
バランスよく勉強しない
学校や塾の先生から「全教科バランスよく勉強しなさい」「1つの科目ばかりやってはダメ」と言われた経験はありませんか?
バランスよく勉強していれば、5教科ともに成績が良くなると思われがちですが、そう簡単ではありません。
実は、成績が良くて志望校にも合格する人は、あえてバランスよく勉強していません。
これには大きく2つの理由があります。
得点源となる科目を作るため
受験科目によって配点が異なるため
まず、「得点源となる科目を作るため」についてです。
勉強では、得点源となる科目が一つでもある方が有利です。
得点源の科目では安定して点数を稼げる他、その科目が苦手科目の底上げにも役立ったり、勉強のモチベーションが湧くからです。
苦手科目が足を引っ張って合格ラインに到達していない場合、得意科目での勉強法を応用して苦手を克服できるケースも存在します。
したがって、得点源となる科目を作るため、得意科目の勉強は怠らずに進めるようにしましょう。
次に「受験科目によって配点が異なるため」についてです。
入試では科目によって大きく配点が変わることがあります。配点が低い科目を一生懸命に勉強しても、あまり意味をなさないのです。
次の章で詳細を説明しますが、優先度の高くない科目は勉強時間は少なめでも構いません。
つまり、効果的に見える「バランスよく勉強」は実は非効果的で、「バランスよく勉強しない」方が成績も良く合格に近づくのです。
勉強の優先順位の決め方
先ほどバランスよく勉強しないと書きましたが、勉強には優先的に勉強する科目とそうでない科目があります。
受験の時の配点が多いか少ないか、その科目が得意か不得意かで分けて考えると良いです。
公立高校受験の多くの場合は5教科で配点が同じですが、大学受験の場合は配点も大きく違いますし、必要な科目が2科目でいい場合もあるので考慮しなければいけません。
ここでは、勉強する優先度の高い順に説明します。
優先度1.配点高い&苦手な科目
配点が高い科目は、できなかった時に差が付きやすいので優先的に勉強しておきたいです。
中でも、苦手な科目であればまず克服したいところです。
得意科目を80点から90点にするよりも、苦手科目を50点から60点にする方が簡単だからです。
この時、苦手科目ばらり勉強していると精神的にまいってくるので、配点が高くて得意な科目を同じくらい勉強すると良いと思います。
優先度2.配点高い&得意な科目
配点が大きいということは、その科目で点を稼げれば合格に大きく近づくということです。
そのためには、配点が高く得意な科目を勉強することは効果的です。
得意科目であればストレスなく勉強できるので、優先度1の勉強も忘れずにセットで行うようにしましょう。
優先度3.配点低い&苦手な科目
配点が低い科目は、あまり時間をかけなくて構いません。
ただ、苦手科目は伸びしろも大きいので、勉強しておいて損はないです。
優先度4.配点低い&得意な科目
配点が低く得意な科目は、得意を維持する程度に勉強すれば良いです。
時間をかけすぎても配点は低いですし、伸びしろも大きくないので、大きな効果は見込めません。
他科目の勉強の合間に気分転換で勉強して、成績をキープできていれば合格点です。
塾長は高校受験の際は5教科とも配点が同じだったので、苦手な国語を重点的に勉強していました。
得意な数学や理科も同じくらい勉強してストレスをためることはありませんでした。
大学受験の際は、センター試験(現在の共通テスト)では5教科必要でしたが、2次試験では社会(地理歴史)と国語は必要なかったので、配点の高い数学を優先的に勉強していました。
このように、配点と得意・不得意で分類分けして、優先順位を決めた上で勉強すれば「バランスよく勉強する」必要はありません。
むしろ、そうした状況に合わせてあえて「バランスよく勉強しない」ことこそが合格の秘訣なのです。
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