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poetry

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長文、一行詩、 Twitterに投稿した詩、駄作。ぜんぶ。
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2022年4月の記事一覧

欠如

欠如

*Twitter掲載詩*

蜜蜂が
運んできたは
春の匂い

一面菜の花
その下の
茎が静かに
泣いていた
踏み潰されて
泣いていた

表面だけを
見ていたの
誰かの映えなど
どうでもいい

黄色が黄色で
あるための
足元がどうか
守られるよう

絶対領域

絶対領域

*Twitter掲載詩*

正道ってなに
道義ってなに
僕が歩いたこの道に 
ガラクタ投げた
外野の暇人

矢面立たずに
不平不満
余所事陰言
ナンセンス

針路は自分で
決めてきた
僕は僕の
駒を進める

軌道修正

軌道修正

*Twitter掲載詩*

盲目と
言うこと勿れ
分別ついてる

君への唄が
泣いてることも
乾いた雨が
教えてくれた

薄っぺらい言葉と
交差する思いと
マスクの下の
笑った顔と

姿さえ朧

へばりついた
苔を落とすよ
岩肌の温かさを
知っている

陽が射したら
次へと行こう

手紙

手紙

薄紅の花びらが
今年も儚く散っていきます

吹き止まぬ風の中
空に溶け消えていきます

君は今も
忙しく生きているのでしょうか
春の吹雪に
立ち止まることもないくらい

二人の恋が
どんなに脆く不確かだったか
あの頃の私には
気付くことさえできませんでした

体中を駆け巡る切なさこそが
Mailより写真より確かな
君と居た「証」のように思えます

あの日
頬を伝って落ちた
雫の中の「行かないで」

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原動力

原動力

眠いが渋滞している
昨今の睡眠事情を
どうしよう

奮い立たせる
其れしかできない
平均台を歩いています

傍らに感じる
息の緒ひとつ
君の存在が
私を鼓舞する

譬え触れられなくても

其処に
生きてさえ
いてくれたらいい