スタンフォード最初の授業 【前編】パスタの塔を作った話
パスタの塔?いきなり何?という感じかもしれませんが笑、みなさん、「マシュマロ・チャレンジ」という言葉は聞いたことがあるでしょうか。
以下がその概要です。
このマシュマロ・チャレンジ、私自身は、たまたまスタンフォードに来る前に読んだ本で知っていたものの、まさか「スタンフォードの授業一発目」で自分が実践する羽目になるとは思いませんでした。
3人一組で、制限時間は15分。インストラクターから英語で伝えられたルールも概ね上記のようなざっくりしたルール。ヨーイドンで会場の100人くらいの学生が(自分も含め)あれよあれよと取り組んでいきます。
写真を見る限り、58センチくらいはあるでしょうか。
全体の中では中の上くらいの順位だった記憶です。
ちなみに世界記録は(上記協会のホームページによると)99センチくらいだそうです。
初めてにしてはよくやったと思います。
…???
…そもそも、これ、なんの授業でしょうか?笑笑
答えは、d.schoolでの「デザイン思考」を学ぶ授業(セミナー)です。
スタンフォードは1年間の学期が9月下旬くらいからスタートするのですが、9月中旬頃、学期開始前に無料で大学院生が受けられる5日間のセミナーに参加しました。
ということで、前置きが少し長くなりましたが、今回はここでの経験や考えたことについて前編・後編に分けて書いてみようと思います。
「d.school」、「デザイン思考」とは
スタンフォードにご関心がある方なら、この辺りは既にご存知の方もいらっしゃると思いますので、そのような方は読み飛ばしてください(後編をお待ちください…!)。
d.schoolとは、スタンフォード大学の教育機関の1つです。ホームページを見ますと、「A place for explorers and experimenters at Stanford University」(直訳:スタンフォード大学における探検家と実験家のための場所)と謳われており、人々のクリエイティブな能力を育てるために様々な教育プログラムを提供しています。
d.schoolのコンセプトの中心にある1つの考えとして「Design thinking」(デザイン思考)が挙げられ、クリエイティブな問題解決の手法として位置付けられています。「マシュマロ・チャレンジ」は、まさにクリエイティブなデザイン思考の一部分を実践(実験)する場でした。
こうした実践に通底している考えは、「頭でっかちに考えすぎるよりも、まずトライしてみよう」の精神だと感じています。
インストラクター曰く、
・社会人でコンサル業なんかをやっている人たちにマシュマロ・チャレンジをやらせると、手を動かすよりまずはじめに構想を練り上げてから…という感じで、あっという間に15分が過ぎて全く成果が出ない
・むしろ、幼稚園くらいの子供の方が、考えるよりもまずいろいろ手を動かして試してみよう、となるので意外とうまくいきやすい
ということでした。
さて、このnoteではデザイン思考を体系的に説明することはせず(他の書籍に譲りまして)、次の記事(後編)で、私がデザイン思考のセミナーを通じて学んだことや教育政策への適用について考えたことを綴ってみようと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました!
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