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勉強のやり方


ついこの間すべての授業が終わって、テスト期間に突入した。

とは言っても、このコロナの状況で全部オンライン、選択問題なので全然大変じゃないけれども。



今回は勉強のやり方について思ったことを書いていく。


その前に少し一学期を振り返る。

そのためにオーストラリアの大学のシステムについて少し紹介する。



まず、日本と違って3年間の2学期制で、1学期に取れる科目が4科目、ほとんどの科目が1科目=2単位なので、3年間で48単位取って卒業になる。


授業のタイプも大まかに分けて2種類あって、講義形式のセミナーとその週のセミナーで扱ったトピックに関して実践的なディスカッションをするチュートリアルがある。

授業によってはセミナーだけしかない授業があったり、授業時間も1時間のものから3時間のものもあったりと様々だ。

評価はレポート、プレゼン、テストなどでつけられて、そこのところはあまり日本の大学と変わらない。

GPAは7が最大だ。



今学期、僕はマーケティングの授業、マネジメントの授業、アグリビジネスの授業を2つ取った。今回テストがあるのはマーケティングとアグリビジネスの2つだ。



さて、今年はコロナウイルスの影響で学期が始まって4週間ほどでキャンパスでの授業がキャンセルになってしまった。

授業はzoomを使ったものか、録画されたものが大学のページに上がって、それを使って学習を進めるスタイルになった。(僕の大学は普段から講義形式の授業は録画されているので後から見返すこともできる。便利。)



正直なところ通常時の授業と比べると物足りないことが多かったが、大学もよくやってくれたと思う(何様)。



こんな状況だからこそ、勉強のやり方がとても重要だと改めて感じた。




よく海外の大学は勉強や課題が大変だ、と言われている。僕もいろいろな人からそう聞いてきた。

ただ、正直なところそんな風には感じていない(あくまで個人の意見)。



確かに、日本の大学よりは大変だとは思うし、もちろん英語力も学習に影響を与えると思う。ただ、僕もネイティブと比較したら、めちゃくちゃ英語ができるというわけではない。



しかし、何よりもまず、勉強のやり方が正しければそこまで苦ではないと感じている。それさえしっかりしていれば、GPA7を取ることはさほど大変ではないと思っている。



ここからはそう思う理由と僕の思う良い勉強法について書いていく。

僕の勉強のやり方のベースができたのは、高校と浪人時代の受験勉強の時だ。



世界史を例に考えてみる。

ただ単純に「~年に~が起こった」「~が~をした」のような勉強をする人が多かった。


ただそれは本当に良いのか。正直それなら機械でもできると思ってしまう。



「なぜそれは起きたのか(原因、背景)」「その出来事の意義、影響は何か」「同じような事例や正反対の事例は何か、その性質は何か」「今に通ずることはあるか」

のように考えるのがとても効果的だと思う。



数学なら解法を暗記するのではなく、「原理、概念の本質を理解する」「なぜその解法を用いるのか考える」などだろうか。



このようにまず根本、本質を理解しようとするで、思考力が上がるし、暗記に関しても効果的にできると思っている。



何を勉強するか、覚えなければならないか(What)に固執しすぎて、なぜとどのように(Why, How)がおろそかになっているがあまりに結果が出ないケースが多いと思う。



ただ、そうはいっても具体的な年号、名称、データなどを覚えることはとても重要だ。

上のような勉強だけしているとどうも抽象的な感じになる。それを引き締めるために具体化をしていくことが必要だと思う。

具体的な例に落とし込む作業は必ずやるべきだ。

(このような考え方を徹底していくと文章の読解力なども上がっていくと思う。)




このように常に本質を理解しようとし(抽象化、一般化)、そのあとに細かいところを詰める(具体化: 暗記など)やり方はどのようなことを学ぶときにも役に立つと思う。




大学の勉強でも同じことが言える。

レポートやプレゼンなどの課題には必ずtask sheet (何がポイントなのか、目的は何かなどの説明)とmarking sheet (評価項目の説明)がついてくる。


むやみやたらに取り掛かるのではなく、まずはどのような勉強、リサーチが必要なのか、意図は何かなどをこれらをもとに考えることが高得点につながり、ひいては自分の身になる学習につながると思う。



無機質な暗記をしたりしているせいで全く身にならない勉強になっている人がいる。

実際、今学期もディスカッションをしていて、めちゃくちゃ深く考えていると思う人もいれば、英語だけ流暢で思考力が全然ないと感じる人もいた。




最後に勉強に対する意識について書く。

何よりも「自分の頭で考える、分からなくても仮説を立てる」ができる、これに尽きると思う。



わからないことがあったらすぐ思考停止して人に聞く、自分で調べない、練った質問をしないこれじゃあ伸びないと思う。



質問することは悪いことだとは思わないが、自分の頭で考えず、その場しのぎで得た答えを覚えたりしていては結局いつまで経っても理解することはできない。


そもそも、社会出れば答えがある問題は少なくなるはずだし、思考力を磨かなければ後々苦労する。


わからなくても自分なりの仮説を立ててみる、それが間違っていても、常になぜ?を大切にして考え抜ければ確実に成長すると思う。



小さい子供が「なんでー?」って聞くようなマインドを持ち続けていきたい。

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