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表現とはこれいかに。(たわごと)

近頃思う、ライブをするということ

当然ミュージシャン、特に自分はサックス奏者である以上は楽器を吹かないと何も始まらないのですが、ここからの話は需要があって自分を選んでいただき依頼してもらえる現場の話ではなくて特に自分のプロジェクトの方の話を。

なぜ絶えず人前で演奏をしたいのか、ほぼ無名の自分が決してボロ儲けなど出来ない自分のプロジェクトでなぜ演奏をしたがるのか。
最近この事に対してなんとなく思った事と参考になったのが、とあるカフェのオーナーのお話。

音っていうのは、およそ今の人間には目で見えずに耳や音圧などの体感で意識できることだと思うんですが、すぐに消えてしまって絵や本のようには残せない。
飲食物も、音よりかは長いけども作っている過程を考えると食すというのはあっという間で食べちゃうと消えてしまう。

最近お邪魔したその"とあるカフェ"の内装の創りを、とても美味しいスイーツとコーヒーをいただきながら稚拙な自分が観察して思いを巡らせているとそれは、

・入店する前からのお店への道筋
・だんだんと見えてきたお店までの歩み
・入店した瞬間
・入店直後からのお店のスタッフさん達と客側の動線とのバランス
・その開かれたキッチンを注文後にずっと席で眺めている客としての自分の目線

それら全てが自分がやっているライブやコンサートと同じに思えてきたり。
近頃当たり前になりすぎてしまっていて他の飲食店やカフェ等に行っても感じる事の少なかった事がこのお店にはあり、素敵な空間演出がしかもさりげなくされている事にとても感銘を受けました。

なんというかお店側とお客側が対等な関係というか、お互いが大事な要素ということを無理なく意識し合えるというか。
単に注文して見えない奥から美味しそうな作品が出てくるのではなく、
ただのオープンキッチンではないその空間の、そんなライブ感をもこれまた"さりげなく"意識させてもらえる素敵な場で。

お店側のいろんなこだわりと、それらをお店を出たあとでもずっと印象付けていける商品力とさりげないアピール。そこのオーナーさんがおっしゃるところの表現の仕方。
非常に刺激になりました。

とはいえ、それでは自分はどうなのか、
という答えは簡単には出ませんが、しかし出ないので継続しつづける意味があるかもしれない、
そんなコトを想う2023年の年の瀬でした。

来年もよろしくお願いします。
是非現場でお会いしましょう。

【近日ライブのお知らせ】

1月30日火曜日
桜新町 NEIGHBOR
Open 18:30 / Start 19:00
Charge 予約 ¥3,500 / 当日 ¥4,000
(共に消費税込み・飲食代別)
※要2オーダー (1drink+1food or 2drinks)

八巻綾一 (sax, etc)
竹内理恵 (sax, etc)
透明図鑑 (key, etc)
あべゆうま (drums)

完全即興ライブ、別名「インプロを楽しむ会」です。
とはいえ、爆音系のフリージャズ方向では無いと思われます。
NEIGHBORの美味しいお食事とお酒もお楽しみください。

第2回目、今回からマルチリードプレイヤーの竹内理恵さんをメンバーに加えて楽しくお届けいたします。

※ご予約はお店までお願いいたします。
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