「ラーメンパン」は社会的認知を得ることができるか?と言う件。
麺類を挟んだ総菜パンと言えば「焼きそばパン」が一般的だと思うのだが、なんと「ラーメンパン」なるモノが存在していたのを皆さんはご存じだろうか?
私は全く知らなかった。
まず大手では2500種類以上の商品を出してきた山崎製パンのランチパック。人気キャラクター「ちいかわ」とコラボした「とんこつしょうゆラーメン風」を4月に期間限定で販売。汁ものはパンがべちゃべちゃになってしまうので、パスタで代用して作り上げたようだ。ただ、今後新たに商品化する予定はないという。ということは、あまり評判は良くなかったのだろうか、、、。
同じころに新潟県燕市の「マールさんの石窯パン工房銀の麦」から「燕三条背油ラーメンぐるぐるパン」が生まれている。町おこしのために開発したようだ。中華めんを入れた生地にラーメン味の油脂と背油を包み、玉ねぎをトッピングしマヨネーズをかける。焼きあがると中華麺がカリっとしたアクセントになり、背油のジュワっとした口当たりが後を引く。職人さんからも好評で毎日40個が販売されている。
また、あの「天下一品」も「こってりチーズラーメンパン」(トップの写真)を販売している。パンにはイタリア産粉チーズを乗せトーストしてある。2016年にテレビ局のイベントで提供したが、大ヒットまでいかず、現在は4店舗のみの販売となっているようだ。HPを見ると2022年には15店舗で販売していたのだが、現在どこのお店で販売しているかの確定情報は調べられなかったので申し訳ありません。参考までに当時販売していたお店を記載しておきます。
ラーメンパン販売店(2022年当時)
・五反田・歌舞伎町・八幡山・蒲田・池袋西口・多摩ニュータウン・吉祥寺・渋谷・新宿西口・目黒・大船・大宮東口・池袋東口・田町・恵比寿
他にも2024年1月には日本ピザハットが「天下一品コラボ こってり風ラーメンピザ」を販売。焼き上げてもコシを感じる細麺とネギ、チャーシューとチーズをトッピング。こってりスープはソースとして再現。開発には半年をかけたという。完売店が相次ぎ、1か月で4万食も売れた。こちらは好評で「社内からはもう一回売ってみないか」という声も出ているらしい。
昔、何かのテレビ企画で「天下一品のスープを使ってアレンジ料理」を観た記憶がある。どんな内容だったかは忘れてしまったが、実際に企業レベルで企画、さらには販売されていたのは驚きである。
また、架空の話にはなるが、先日「ベーゴマ」の件で書いた「こち亀」の両津勘吉巡査も、なんと「ラーメンパン」のアイデアを出していた。2010年発売の171巻では、麺と具を入れてゼリー状にした特製汁を入れてプレスしたラーメンパンをふるまうシーンが描かれている。
YouTubeチャンネル「ズボラの漫画飯再現料理」を運営するズボラさんは2022年にこのこち亀ラーメンパンを再現した。スープの塩加減が難しく、通常より水の量を1,5倍にするのがポイントだそうだ。
と言うわけで、スポット的に「ラーメンパン」なる料理は発信されるものの、定着とまではいかず、メジャー化にはまだまだ長い道のりが必要なようだ。
誰かが、この「ラーメンパン」を爆発的ヒットさせる日が来るのだろうか、、、。
私個人的には、来ない気がする。
今日はここまで。
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