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「タピオカ」はもうオワコンだと思ってた。件。

皆さんは一時の「タピオカブーム」を覚えているだろうか?さかのぼれば、平成初期に「小さくて白いタピオカ」がブームになり、その後2018年に「黒くて大きいタピオカ」がブームとなった。そのブームの中、最も有名なタピオカドリンク店の一つが「ゴンチャ」だった。

私の住んでいる愛知県にはもともと「李さんの台湾から揚げ」というから揚げ店があり、そこで「タピオカドリンク」を販売していたのだが、それでも初めて「ゴンチャ」が名古屋に出店したときには、それは長い行列を作ったものである。私も1時間くらい並んで購入した記憶がある。

そんな「ゴンチャ」だが、最近はイオンなどSCにも出店している。以前に比べると店舗は増えたが、タピオカブーム過ぎ去りし今、その経営は厳しいだろう、日本撤退もあるのではないかなど思っていた。

しかし、それは大きな間違いだった。

タピオカブームの終わりやコロナ禍といったマイナス要因などなんのその、ゴンチャチェーンの売上高は2015年日本上陸以降、ずっと右肩上がりだったのだ。そして2028年には400店舗に増やす目標を掲げている。

では、なぜタピオカブームが終了しても「ゴンチャ」が好調なのか。それは「ゴンチャ」がタピオカ店ではなく「ティー専門店」だからである。最初から「ゴンチャ」はタピオカをメイン武器にするのではなく「ティーカフェ」として戦略を持っていたのだ。確かに、私も最初飲んだ時の印象は「お茶美味いな」だった。だだ、タピオカを入れるとおなか一杯になってしまうので、その後は「タピオカなし」でゴンチャを飲んだ経験がある。

「ゴンチャ」は古代中国で最高品質のお茶を皇帝に献上した「貢茶」(ゴンチャ)を由来に、2006年台湾に創業した。現在世界各国に2000店舗以上を展開している。現在日本では160店舗を展開中だ。ちなみに、主なコーヒーチェーン店の日本店舗数は以下の通り。


スターバックスコーヒー 1917店舗

ドトールコーヒー 1065店舗

コメダ珈琲    978店舗

タリーズコーヒー 788店舗

サンマルクカフェ 293店


いかがだろうか。主要コーヒー店だけで「5041店舗」もあるのだ。

「カフェ」がそれだけ多い中、ナナズグリーンティーや、アフタヌーンティーなどの「ティーカフェ」は、まとまった数を出しているチェーン店がまだない。お茶をコンセプトにした「ゴンチャ」はこの「ティーカフェ」市場をブルーオーシャンと定義し、日本で経営を進めてきたのだ。そしてそれは見事的中し、タピオカブームが去った後も成長を続けている。

日本では店舗の少ない「ティーカフェ」だが、一方で「お茶」文化が盛んな中国では「ティーカフェ」が50万店(!)もある。人口比率で考えれば同じくお茶が生活に根付いてる日本も、5万店あっても不思議ではないと「ゴンチャ」は考えている。現在年間2000万人という利用者を4000万人に倍増させることも目標としている。

今の「ゴンチャ」の主流客層は10代から20代の女性だ。「ゴンチャ」には客席が10席以上ある「ティーカフェ」と、主にテイクアウトが主流の「ティースタンド」がある。私はほとんど「ティースタンド型」の店舗しか知らなかったのだが、今では6対4で「ティーカフェ」店舗の方が多いらしい。そうした「ティーカフェ」で誰かと過ごすお茶の時間を提供し、客層の拡大を狙いながら、一方で「テイクアウト」需要など、今までも支持してくれている層に対して、その成長も考慮しつつブランドの幅を広げていこうとしている。

というわけで、私は大変失礼な印象を「ゴンチャ」に持っていたことについて謝らなければならない。ごめんなさい。

「ゴンチャ」には所謂「お茶」的なものから、シロップやタピオカを入れた「ティー」様なものまでたくさんの種類がある。元々、この「お茶」文化は、自分の好みで色々な物を入れて楽しむモノなのだそうだ。それにはもちろん「タピオカ」を入れる楽しみも含まれている。
「ゴンチャ」は「お茶文化」という明確なコンセプトのもとに、今後も成長を続けていくのだろう。

私も久しぶりに「ゴンチャ」が飲みたくなった。

今日はここまで。

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