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エヌビディア好決算=日経平均上昇でいいのか?と思う件

米半導体大手エヌビディアの2024年2月から4月期決算が発表された。
純利益が前年同期比約7.3倍の148億8100万ドル(約2兆3300億円)だった。トヨタ自動車の年間決算が利益5兆円を超えたことが直近話題になっていたが、このままいけばエヌビディアは半期でトヨタ自動車と同じくらいの利益をたたき出す計算になる。
売上高は約3.6倍の260億4400万ドル。AI向け半導体が好調、実績拡大した結果だ。

この決算の影響を受け、23日の日経平均は前日比486.12円高の39103円22銭だった。

日経平均が初めて4万円を超えたきっかけも、前日のエヌビディアの好決算だった。エヌビディアは外国企業の一つでありながら、日経平均の行方を左右するほどの大きな存在だと言える。

しかしながら、一つのアメリカ企業と、日本の株式には経済的な関連性はさほど多くない。半導体と言った同業種であれば、東京エレクトロンなど日本の半導体企業が上昇するのは納得だが、日経平均全体を大きく押し上げるには、当然他の業種の上昇も必要だ。

単純に説明すれば「今世界で最も勢いのある会社が伸びているなら、どんな株式市場でも上がっていくだろう」といったスタンスだ。断言してはいけないかもしれないが、たぶん、きっとそうだ。今は投資スタンスというか考え方が単純なのだ。それだけ雑な投資をしても大丈夫なくらい、キャッシュが潤沢なのだろう。

そんな投資環境に「ロマンがない」と思うのは私だけだろうか。以前にも書いたと思うが、投資にはロマンといった側面がある。今の「低コスト」「長期」「分散」なんてのは全くロマンを感じない。いや、それが悪いと言っているわけでは決して、ない。ただ、ロマンがないのだ。一部の人しかわからないたとえで申し訳ないが、私の好きなゲーム、スプラトゥーンでいえば、今の環境武器(強い武器)で戦うのではなく、ロマンを追及してハイドラントを担いで戦うという感じだ。

私は書籍でしか読んだことがない世代だが、昔はかっこいい投資家がたくさんいた。4000%の実績をたたき出した、伝説の「タイガーファンド」創始者、ジョージ・ソロスとジム・ロジャーズ。ジョージ・ソロスはイングランド銀行に真っ向から喧嘩を売り、勝利した。ジム・ロジャーズは中央銀行でさえ自国の証券取引所の存在を知らないような国の会社に投資し、大きなリターンを得た。

ノーベル賞受賞者をスタッフに揃え、数学を駆使して莫大な利益を挙げたものの、最終的には計算確率ではありえない状況に陥り破綻してしまった、LCTM。(ロングタームキャピタルマネジメント)

今の経済環境と比較するのが無理があるのかも知れないが、昔は儲けた方であれ、破綻した方であれ、その内容にはとてもロマンがあり、かっこいいと思えた。

今はどうだろう。投資の神様と言えばウォーレン・バフェットだが、彼は決して派手な投資をして勝ってきた投資家ではない。尊敬はあっても、ロマンや格好良さは、そこにはない。(個人的意見です、あくまでも)

そう思うと今はロマンがないなと思う。私がただ勉強不足なのだろうか。本当は今でもカッコいい投資家の話がいっぱいあるのだろうか。しかしながら今はNISA対応の投信だけでも200種類を超えるし、勉強するのも大変だ。その中から「ロマンある1本」を探し出すのは難しそうだ・・・。

そう考えると、常にレザーのジャケットで登場する怪しい雰囲気のジェンスン・ファン率いるエヌビディアや、10年、15年前には誰もが「正気か?」と思った電気自動車や宇宙ビジネスを軌道に乗せたイーロン・マスクのテスラやスペースXに投資した方が圧倒的にロマンがあるな・・・。

皆さん、是非自分で勉強して「ロマン投資」を実践してはいかがでしょうか?そこには低コスト長期分散投資では得られない、楽しさや優越感がある気がします。

今日はここまで。

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