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「謎肉」ならぬ「謎ドレッシング」が密かに人気だった件。

皆さんはインドカレー屋さんはよく行かれるだろうか?私の住んでいる地域には「スパカマナ」というローカルチェーンのインドカレー屋さんがあり、たまにランチを食べたりするのだが、その付け合わせのサラダにかかっているオレンジ色のドレッシングといえば、どんなモノかわかっていただけるだろうか?

私もカレー屋さんでは食べていたのだが、何味のドレッシングかは気にしていなかった。ほのかに甘い人参ドレッシングのような・・・って感じである。同じように思っていた人が多かったのだろうか、名前もそのまま「インドカレー屋さんの謎ドレッシング」として人気になっていたらしい。

2023年2月に業務用1リットルサイズの販売を開始。SNSで拡散され、約7か月で年間予定販売数の10倍も売れた。さらに同年8月に家庭用の190ミリリットルを販売したところ約半年で100万本を突破した。ネット上には「あの謎ドレッシングをずっとさがしていた」「どこに行っても買えない」などの投稿が多くみられるようになった。

この「インドカレー屋さんの謎ドレッシング」を販売しているのはわかめスープでおなじみ「理研」である。ラベルにはどこにも理研のマークがないのだが、新しい商品と認知してもらいやすいよう、あえてハズしている。ラベルに書かれている象のイラストの中に隠れるようにして「R」の表記があるだけだ。

開発のきっかけとなったのは「コロナ禍」による外食自粛だった。「外食の味を家庭で」というニーズがあったこと、コロナ禍といった閉塞感を感じる時代に「ワクワク感」を提案したいという気持ちもあった。
最初に取り組んだのはカレー屋さんの食べ歩きだ。(なんでもそれが基本なんだな)ただ、何が入っているかは教えてもらえず、苦労して味を分析。ニンジンや玉ねぎをベースにして自社で試作を重ねてレシピを完成させた。そこから工場のラインに落とし込むのにさらに半年かかり、発売までは約2年がかかったという。

ネーミングについては、SNS上でネットミーム(ネット上の流行)として定着していた「インドカレー屋さんの謎ドレッシング」そのままに決めた。コンセプトを理解してもらいやすい意味がある。味をイメージできないなどの反対意見もあったようだが、結局そのままのネーミングで販売することに。

パッケージも中身のオレンジ色を生かすよう重視、さらに本格感を出しすぎず、インド料理になじみのない人にも手に取ってもらいやすいようにした。若い世代にも好まれる食品セレクトショップ的な要素も入れた。(カルディ的な感じね)モチーフはインド、表現は北欧のようなイメージだ。(映り悪いけどトップに写真添付してます)

家庭用190ミリリットルが300円程度とドレッシングとしては安くはないが、若い層に売れているのも特徴で、理研の購買層は40代、50代が多い中、この「インドカレー屋さんの謎ドレッシング」には初めて10代が現れたという。

と言うわけで、この「インドカレー屋さんの謎ドレッシング」、開発者の目論見通りの結果を出している商品となっている。マーケティングって重要なんだなと思わせる、一風変わったヒット所品だ。

と言うわけで、スーパーなどではあまり見かけないこのドレッシングだが、今ならAmazonで業務用1リットルサイズを1480円で販売している。

大きいので「何考えてるの!」とママに怒られそうな気がするが、横で娘は喜んでいるので、ポチッとしてみた。

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