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Cardinals Prospects TOP10(後半)

(前半)に続いて後半では6位〜10位のプロスペクトの評価をまとめてみました。こんな選手いたんや…と僕も勉強になりました

6位 ジョン・トーレス(Jhon Torres)
外野手 右投右打 18歳
評価 ミート…50 パワー…55 走塁…55 肩…60
フィールディング…50 全体…50

トーレスは元々CLEのプロスペクトでしたが、去年STLのオスカー・メルカドとのトレードでSTLに移籍してきました。パン・アメリカン・チャンピオンシップではコロンビアのU-15にも選ばれています。

18歳ながら193cm、90kgという体格で力強いスイングと強肩の持ち主です。守備は主にライトで強肩に加え、平均的な走塁や動きを見せます。まだ18歳というのもあり将来性を秘めた選手です。

去年はCLEとSTLのルーキーリーグに出場し44試合で打率.321、8HR、30打点、OPSは.933(OBP.409、SLG.525)とその才能の片鱗を見せました。他のプロスペクトと比べて若く、長い目で見る必要がありますが、成功すればレギュラーの座を掴めるだけのポテンシャルは十分にあります。

7位 マルコム・ヌニェス(Malcom Nunez)
三塁手 右投右打 17歳
評価 ミート…55 パワー…55 走塁…40 肩…55
フィールディング…45 全体…50

去年契約した17歳のキューバ出身選手。2016年に日本で行われたU-15ワールドカップではキューバ代表として選ばれ31打数19安打、打率.613、大会トップの7盗塁を記録しキューバを優勝に導き、自身もベストナインに選ばれました。

180cm、92kgとトーレス同様、若いながら既に体格が出来上がってる選手です。そのパワーに加えスイングスピードも速く、積極的な打撃が持ち味です。サードとして平均以上の肩はあるもののスピード、グラブ捌きにやや欠点があります。

契約したのが7月のためルーキークラスの1つであるドミニカン・サマーリーグ(6月初旬に開催)に去年参加したものの、約半分試合に出れませんでしたが、17歳ながら44試合で打率.415、13HR、59打点、OPS1.272(OBP.497、SLG.774)と圧倒的な成績を残しました。打撃の天賦の才があるこの17歳がどのような進化をするか楽しみです。

8位 ディラン・カールソン(Dylan Carlson)
外野手 左投両打 20歳
評価 ミート…50 パワー…50 走塁…45 肩…55
フィールディング…55 全体…45

当時STL所属のラッキーとヘイワードが2015年オフにFAを行ったため、その補償ラウンドの2枠でダコタ・ハドソンと共に一巡指名された選手です。出身校のエルク・グローブ・ハイスクールでは彼の父親がコーチでした。

マイナー3シーズンで打率.245と確実性には欠ける打者ですが評論家によれば、彼の卓越したアプローチで平均レベルまで上げることが出来るとの事です。スイッチヒッターで右打席の方が更に力強いスイングを見せ、ホームラン数は毎年増えています。ライトの守備は平均的で肩は平均以上です。

「剛」の野手プロスペクトが目立つSTLですが、その中でも彼は「柔」の選手。特に打席での彼の野球IQの高さは、高く評価されており前述の通りの確実性が上がれば面白い選手になるでしょう。

9位 レーン・トーマス(Lane Thomas)
外野手 右投右打 24歳
評価 ミート…45 パワー…50 走塁…60 肩…55
フィールディング…55 全体…45

今年のスプリングトレーニングでは40人枠に選ばれており、オープン戦での結果が期待される選手の1人です。

全てのツールがプラスの評価の選手です。昨年はAAとAAAでの出場があり、AAでは100試合で21HRを放ちましたが、101三振と三振が多いです。トーマスの足の速さはとても良く、もっと盗塁を狙えるとの評価です。俊足を活かしたセンターの守備は平均以上、肩も十分です。

AAで結果を残し、メジャー昇格も近い選手です。STLの外野はオズーナ、ベイダー、ホゼ・マルティネスでスタメンは埋まるでしょう。他にもオニールやファウラーがいますが、トーマスがスプリングトレーニングで結果を残せば外野4番手としてメジャーに残れると思います。

10位 ジェネシス・カブレラ(Genesis Cabrera)
投手 左投左打 22歳
評価 速球…65 カーブ…45 スライダー…55
チェンジアップ…50 制球…40 全体…45

元々はTBのプロスペクトでしたが、去年のトミー・ファムとのトレードでTBから移籍しました。ドミニカン・ウィンターリーグではリリーフとして参加し、WHIP0.63、14.1イニングで21奪三振と結果を残しました。名前がかっこいいと思います()

98マイルも記録する90マイル中盤のフォーシームと80マイル台のスライダーが武器。スライダーは小さく変化するカッターのような変化をします。チェンジアップも投げこれは右打者に有効で、加えてカーブも投げますがこれは平均以下の評価です。制球力が課題で、2018年のBB/9は4.6、通算でも3.7です。

マイナーでは主に先発として投げており、球団も先発として育成する方針ですが、制球力の悪さや先発に実力者が揃っているためSTLのローテにいきなり入ることは難しいです。STLの弱点はリリーフなので、ウィンターリーグではリリーフとしての適性も見せたように、リリーフからメジャーを経験させるというのも一つの手だと思います。


終わりに…
最初はWSHのプロスペクトをまとめようと思ってましたがファンがそこそこいて誰か書いてそうなので、STLにしました()。色々と情報を得ていく中で、こういう選手がいたんだなぁと新たに勉強になりました。
STLの育成力は球界の中でも優れています。スプリングトレーニングの40人枠に入っているプロスペクトも何人かいますし、彼らがどういう選手になるのか見ていきたいです。

#野球 #mlb #セントルイスカージナルス #プロスペクト

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