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Cardinals Prospects TOP10(前半)

先日よりMLB公式では各球団のプロスペクトランキングの公表を行っています。STLのプロスペクトランキングも22日に公表されました。簡潔ながらSTLプロスペクトトップ10の評価をまとめてみました。(評価は20〜80、MLB pipelineより)
前半は1位〜5位、後半は6位〜10位となります。

1位 アレックス・レイエス(Alex Reyes)
投手 右投右打 24歳
評価 速球…75 カーブ…60 スライダー…50
チェンジアップ…55 制球…45 全体…55

5年連続STLのプロスペクトランキング1位で、MLB全体のランキングでも33位。

フォーシームはコンスタントに90マイル中盤を記録し最速は101マイル。フォーシームだけでなく、70後半〜80マイル台のカーブ、80マイル後半のチェンジアップの精度も高く、マイナーでのK/9はほぼ毎年のように10を超えています。

2016年にTJ手術を受けるなどここ数年は怪我が多く、2016年は12試合に登板して防御率1.57と成績を残すも去年のメジャーでの登板は1試合のみ。投げる球は間違いなくメジャークラスなので、今年こそはメジャーで1年やり通しSTLの勝利に貢献して欲しいです。

2位 ノーランゴーマン(Nolan Gorman)
三塁手 右投左打 18歳
評価 ミート…50 パワー…60 走塁…40 肩…55
フィールディング…50 全体…55

去年のドラフトでSTL一巡指名で指名された高卒選手。早くも全体ランキング61位に名前が上がっています。

高校時代からパワーが注目されており、マイアミでの高校生対象のホームランダービーでは優勝で複数のスカウトからは評価は70相当に値すると言われています。粗さが残るもののスイングスピードの速さは魅了的です。守備の面ではサードに十分な肩はありますがスピードに乏しく、課題です。

昨年はルーキーリーグ、シングルA合わせて63試合で打率.291、17HR、44打点、OPS.949とその才能を見せました。ルーキーリーグでは圧倒的で、シングルAでは成績を落としましたが高卒1年目と考えると十分だと思います。数年後にSTLの4番、プホルスに続くスラッガーになることに期待です。

3位 アンドリュー・ナイズナー(Andrew Knizner)
捕手 右投右打 24歳
評価 ミート…55 パワー…45 走塁…30 肩…55
フィールディング…50 全体…50

モリーナが2020年での引退を表明し、次の正捕手候補となるのが24歳のナイズナーになります。MLB全体のキャッチャーのプロスペクトランキング10位です。

マイナーでの3シーズンではパワーが劣るものの242試合で打率.310、OPS.833と打撃で結果を残しています。積極的な打撃のため四球は少ないですが三振も少ない打者です。守備の面では大学時代はサードで大学野球キャリアを始めたこともあり経験はやや劣っており送球は平均的ですが、正確性があります。

ゴールドシュミットとのトレードで、2番手捕手だったカーソン・ケリーがARIに移籍したこともあり、今年はモリーナのバックアップとしてメジャー昇格は間違いないと思います。次の正捕手として経験を積んでもらいたい所です。

4位 ダコタ・ハドソン (Dakota Hudson)
投手 右投右打 24歳
評価 速球…70 カーブ…45 スライダー…60 カッター…55 チェンジアップ…50 制球…45 全体…50

去年はフューチャーズゲームに選出、メジャー昇格後26試合に登板し26試合で27.1イニング、防御率2.63、4勝1敗、11ホールド、19奪三振と結果を残したシーズンでした。またマイナーでの登板中、マウンドでメジャー昇格を伝えられチームから祝福される動画が話題になりました。

武器の最速98マイルのシンカーはゴロ率63.2%とMLB平均を上回るゴロ率を記録しました。またスライダー、カッター(スラッター?)共に高い評価で先発時にはカーブやチェンジアップも投げます。

去年3Aでは先発として13勝3敗、防御率2.50と結果を残しましたが平均以下の制球、空振りを多く奪えないので先発に向いてないという声もあります。STLの弱点はリリーフなので今年もリリーフの可能性が高く、リリーフで多くのゴロアウトを作るでしょう。

5位 エラウレス・モンテロ(Elehuris Montero)
三塁手 右投右打 20歳
評価 ミート…55 パワー…55 走塁…40 肩…60
フィールディング…45 全体…50

ドミニカ共和国出身の若手内野手。2018年版は7位でしたが、2018年に打撃が格段に進化し2019年版は5位と評価が上がった選手です。

190cm88kgと体格のいい身体から鋭いスイングで打球を飛ばします。2017年はルーキーリーグで52試合、打率.277、5HR、36打点、OPS.838でしたが、2018年はシングルA、A+合わせて127試合、打率.315、16HR、82打点、OPS.875となりSLGは.468→.504と大きく躍進しました。守備は俊敏性、範囲に問題がありますが、肩は平均以上と球団はサードとして育成する方針のようです。

STLプロスペクト2位のノーラン・ゴーマンも同じポジションで、ゴーマンのほうが若いとはいえ現状のサード争いは成績からモンテロが1歩リードしていると思います。打撃は今も進化し続けており、球団としてもスケールの大きい選手として見ているのでゴーマンとの争いに注目です。

後半に続く

#野球 #mlb #セントルイスカージナルス #プロスペクト


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