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100万回生きたきみ【七月隆文】

中学生の頃は、山田悠介さんや東野圭吾さんの作品が好きでしたが、
今はふらっと本屋さんに行って、帯やポップを見て気になった本を手に取るようにしています。

今回も同じ流れで選んでみました。
帯やポップからは、高校生の甘酸っぱい青春を描いた恋愛小説かな、というイメージでした。

読み進めるとその想像とは少し違いました。
ファンタジー的な要素もあり、主人公の生きた2500年の中に散りばめられた伏線が次々と回収されていくような、後半につれてワクワクの止まらない作品でした。

もちろん恋愛要素が軸になるストーリーです。人生のすべてを懸けてでも好きな人を守りたい、助けたいという一途な気持ちを思い出すことができます。
読み終わった後の喪失感というか、移入した感情がどこか残り続けるような感覚になりました。

ライトノベルのような設定なので、正直好き嫌いが分かれるのかもしれませんが、自分は好きな作品でした。
物語の後半に向けてどんどん盛り上がっていくので、是非最後まで読んで欲しいです。

光太と美桜、タラニスとミアンの素直で一途な気持ちを、感じてみてください。

角川文庫より660円+tax

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