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理解というのは全てわかるということではなく、当事者でないとわからないということを「理解」すること

『私が妊娠したことで得た最も大きな気付きは「理解」です。
理解というのは全てわかるということではなく、当事者でないとわからないということを「理解」することです』

これは、私が育休中に書いた文章です。
妊娠~出産~育児という大きなライフイベントの中で、気付いたこと・感じたことを発信しようと、コラムを書いていたのですが、2回しか書けないまま、職場復帰して忙しい日々の中、忘却の彼方にありました。

気付けば子どもはもうすぐ3歳。
当時のことは遠い過去になっていて、何を考えていたのか思い出せません。
そういえば原稿を書いていたことを思い出し、読み返してみたのですが、自分で書いたことなのに「なるほどなぁ」と思ってしまいました。

『妊娠してから街を歩くと、いろいろなことに気付きました。街行く人のスピードや、電車の中での匂い、スマホ歩きの人とすれ違うのは怖いとか、歩きにくい場所など、それまで何とも思っていなかったことに気付き始めます。妊婦だけでなく、体調不良の人、障害がある人、高齢の人、子ども、いろいろな人にとって不快ではないかと思うことがけっこうあることに気付きました。
しかし当事者になってみないと気付かないということも良くわかります。自分もそうだったから。
だからこそ、「私はわかっていない」ことを理解することが大事なのです。』

これは家族でも、友達同士でも、職場でも言えることではないでしょうか。
近い人ほど相手のことを「わかっている(つもり)」になってしまうけれど、近いからこそ言えないこともあるでしょうし、そもそも人のことを100%わかるのは難しいように思います。
自分のことだって100%はわからないかもしれません。
だからこそ、「わかっていない」「だから話そう」という姿勢は大事にしたいものです。
自分との対話も含めて。

1on1はとても有名な言葉になりましたが、皆さんは自分と、そして隣の人とどれだけ話をしているでしょうか。


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