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「海へ出るつもりじゃなかったし」感想【アイドルマスターシャイニーカラーズ】

読んだ瞬間に感じたことをただメモしたものです。ストーリーなどの紹介がないわりに、しっかりネタバレがあります。


予想

・イベタイトルや予告動画中の引用からアーサー・ランサムの「海へ出るつもりじゃなかった」が元ネタか。天塵や感謝祭で大きな変化が見られなかった樋口に焦点を絞った話ではないかと予想。

・予告動画、メッセージ中の「お断りしたいと思います」の表現に試行錯誤する様子から、宛先はPではないのかも。前イベ「明るい部屋」でもやってたし、単発バイトをキャンセルする連絡だったりして。

・「ノクチルでなければ溺れた方がマシ」は今までの彼女らのスタンスから理解できる文章なのだけど、「ノクチルでなければ溺れなかった」はプラスの感情のかマイナスの感情なのか不明。もしかすると、浅倉や小糸はプラスに捉え、樋口はマイナスに捉えるといったすれ違いの話なのかもしれない。

・マイナスだとすると、「私たちがアイドル『ノクチル』にならないことを証明すれば、芸能界という名の海に飲まれることもないだろう」ということになるんだろうか。

・読みます。


オープニング ノロマたちの午後

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・狼たちの午後みたいなタイトルだな。

・浅倉、オウム飼ってるんだ。意外。と思ったら預かり物らしい。何を語りかけて育てたら「ノロマ!ノロマ!」って言うオウムになるんだろう。

・ノクチルはまだ暇な休みがあるアイドルなんですね。

・「本日中マストで完了お願いします」、前イベ「明るい部屋」から続くはづきさんのバリバリ感を感じる指示。「完了を定義するのは俺だよな」ってプロデューサーらしからぬ言い回しだな。

・4人が浅倉母に頼まれてお使いに行くシーン。
小糸がしめ縄を選ぶ→円香が同意→雛菜がお使いを終わらせようとする→円香が透に確認→透が同意→円香も同意、という流れ。特に円香が透に確認するくだりはノクチルあるあるっぽくていいな。

・生放送に映りにいく高校生グループの4人。チョケてるな〜。

・浅倉と浅倉母の会話。口調や笑い方が一緒だ。遺伝を感じる。

・浅倉の「黙れ、鳥」ちょっと怖いな。そのまま鳥をひねり潰しそう。


第1話 タック用意

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・小糸が高校生の頃の私とまったく同じひとりごとを言いながら勉強している。小糸ちゃんは一人でブツブツ言いながら勉強するタイプなんだ。基本的には自室で勉強する派だとすると、sSR【しかえし優等生】のコミュがさらにしみじみと良い。

・雛菜、母親に「雛菜ちゃん」って呼ばれてるんだ!ザ・一人っ子だ。「パパももっと食べて〜」っていい台詞ですね。雛菜が人を気遣うセリフ、レアな気がする。家族のこと大好きなんだね。

・図書館にいる円香。持っていた本はアーサー・ランサムだろうか。

・プロデューサーを既読無視するノクチル。小糸のことは無視しないんだ。オープニングに続き、幼馴染の関係性がわかってくる一コマ。
「ノクチル」とは別に、幼馴染だけのチェイングループがあるんだな。「返しとくね」の小糸の顔がかわいい。

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・アイドル運動会の打診、283プロで4人ユニットなのはノクチルだけだから、ちょうど4人のアイドルが降板した数合わせなのかもしれませんね。それか、他のユニットはめちゃくちゃ忙しいのか。
ノクチルだけ流れている時間が違う。

・幼馴染高校生グループとしては年末の商店街の取材には積極的に映りこもうとするのに、アイドルとして地上波に出るのは嫌そうだ。ここ、今コミュで大事になってくるポイントな気がします!


第2話 風のない夜

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・透、五十音順(自分ルールではあるが)に本を並べる。思っていたより几帳面だ。

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・小糸母の登場!
小糸が親に秘密でアイドルをやっていたことなどから私の中にしつけに厳しい親疑惑があったけれど、全然そんなことなさそうだ。11時半の出歩きを許可してくれるなんてかなり寛容な方じゃないか?

・親や家での過ごし方を贅沢に見せてくれるイベントだな。そのアイドルがどういう人が知るためにも大事な部分だと思うので、全アイドルの親を見たい。あさひの親も見せて〜!早く見せて〜!

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・浅倉の独白。濡れたような光ったような道、冬の透明で澄んだ空気、一年が終わり始まる曖昧な時間を良いものとしている。ノクチルのスタンスのヒントかもしれない 。4人のアイドルでも幼馴染でもない曖昧な関係と、大晦日の曖昧さや何かが始まる特別さを重ねているのだろうか。

・透はジャングルジムに上るような、無意味だけれどもとにかく上昇する、地面から足を離すことを良いものと考える傾向にあり、透をそうさせたのはプロデューサーなのだけれども、透が跳ぼうと言えば樋口ですら従うのがおもしろい。

・大晦日の道はどこにもつながっていないというのは、ノクチルの将来の不確定さを表している。道から足を離すことはレールどおりに進みたくない表れかも。ノクチルが芸能界でそうやって進んでいくことは、円香の言う通り「すごく悪目立ちする」。
・雛菜が大晦日を特別な道としているのも象徴的。

・「去年」が幼馴染の象徴で「来年」がアイドルの象徴だとして、そのちょうど境目に位置し、かつ道から外れていたい。ちょうど間をフワフワ宙に浮いていたい、というスタンスを表現しているのかもしれません。
・でも地球に重力がある限り、絶対に「今年」に着地しないといけないんだけど。

・円香、「ういうい」とか言うんだ。

・テレビに出たくないアイドルって斬新だな。

・「すべては消えてほんとの世界になる」とはどういうことだろう。
この直後にセリフのウィンドウが消えたのでびっくりした。セリフが消えてアイドルゲームじゃない、「ほんとの世界」になるってこと!?


第3話 口笛

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・冒頭、雛菜船員、樋口航海士、小糸ボーイ、浅倉キャプテンが出てきた!そこから浅倉が起きるシーンに繋がるけど、彼女が見ていた夢なのかな。押し入れにあったアーサー・ランサムを読みながら寝たのかもしれない。

・浅倉が本を読むタイプなのは意外。少年漫画しか読まなそうに見える。浅倉はワンピースを、樋口はハンターハンターを、小糸は山川日本史Bを読んでいる。

・透と円香ん家、隣!?既出の情報なんだろうか。ノクチルのサポート全然持ってないから分からない。

・チェインの返信のことレスって言うんだ。2ch以外で使わない言葉だと思ってた。

・返事が必要なときには既読無視されるのに、「返事はいいぞ」って言ったら返事くれるのおもしろいな。


第4話 汽水域にて

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・雛菜が読んでるツイスタのトレンド、完全にTwitterに「ある」やつだ。#新イベント ってタグはシャニマスについてのものかもしれませんね。黛冬優子はシャニマスやってますからね。あっちの世界にもシャニマスあるから。

・小糸ちゃん、宿題ちゃんとやっててえらいねぇ。

・みんながなんとな〜くそれぞれのきっかけで「出られたけど出なかった番組」のことを気にしている。
小糸は街でその番組を見かけ、雛菜はツイスタで出演していたらしいアイドルを発見し、透はアイドルなのにテレビに出ていないことに気付かされる。

・円香父、やたら車を出したがる。
そりゃ円香が一人で出歩くなんて心配だもんな。
樋口さんはシャニPに反抗心剥き出しだから、父親と口も聞いてないんじゃないかと思っていたけれど、むしろ父思いに見える。意外だったな。ハンバーガー買ってきてあげたし。円香が一人っ子っぽいのは予想通り。

・善村記者が回してくれた仕事だったんだ。ほんといい人だな。名字に「善」がついてると、名前負けしないように頑張らなきゃと思うものなんだろうか。

・透の「えへん」がかわいい。


第5話 ココア・説教・ミジンコ

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・チェンソーマンみたいなサブタイトルだな。

・小糸がほかのユニットとの断絶を気にしている。雛菜は「よくここで飲んでる人たちいるよ〜」と気にするそぶりも見せない。相変わらずアイドルたちのことを「人」と呼んでいる。

・一方補講組の浅倉樋口ペア。高二ってそんなに補講ないよね。成績があまりよろしくないのだろうか。

・小テストでミジンコの絵なんて描くんだ。と思ったら落書きだった。隣の男子の落書きを覗き見るな。浅倉にカンニングされたらドキドキしちゃうだろうな。
浅倉は落書きにコメントをつけたり加点してくれたりするタイプの先生になりそうだ。嬉しい。

・事務所のココア飲んでいいか問題。一人っ子雛菜と妹持ち小糸の価値観の差が出ている。加入して結構経つのに、ノクチルがいかに283に馴染めていないかわかる。シャニPはそれぐらい初日に説明しておいてくれ。

・円香に説教できるの、心が強いな。円香、ノクチルの面々がいると「ミスター」って言わないんだな。

・再度の出演交渉。そして素敵な交換条件。5話にして物語が動き出した感じがしますね!

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・円香がシャニPへの敵意を剥き出しにしてるときの透の顔!
プロデューサーとともにヨットで海に漕ぎ出すようなことをやりたくなりつつある透とそうでもない円香の違いが見え隠れしているのかもしれない。


第6話 あけの星に口づけ

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・騎馬戦大会優勝目指して頑張り始めた4人。すごい!ノクチルがアイドルしてるぞ!帽子を取るイメージトレーニングまでして……。

・言い淀むオウムに「透先輩じゃん」って言うのいい例えだ。

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・円香は自分たちのことをアイドルごっことバッサリ切り捨て、本当は湖なのに海に行ったような気になって海賊と戦う子供たちと重ねる。しかし同時に、透がいつか海に行くと言ったことを思い出して、彼女と一緒に本物の海に出ることにも惹かれつつある。

・第4話のサブタイトル「汽水域にて」って、つまりノクチルは淡水(アイドルごっこ)と海水(真のアイドル)の境目にある状態ってこと!?
今回のコミュ、境界の要素が沢山出てくるな。


エンディング うみを盗んだやつら

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・知らんアイドルが知らんアイドルと仲良い楽屋、肩身狭〜。283アイドルともまだ馴染めてないわけだから、越境のときのノクチルは毎回こんな気分なのかと思うと胸がズキーンと痛くなった。

・雛菜が爪を切った!?「優勝したときに爪が割れてるとダサいから」という雛菜らしい理由だけど、彼女がアイドルのためにほんのわずかでも妥協したことに衝撃を受けた。

・騎馬戦の作戦を練るうちに、報告・連絡・相談・意思決定が練習できるようになっている……。さすがシャニPが勧めた仕事……。

・会場の隅っこでギザギザに動いて時間を潰すの、ノクチルらしくていいな。アジェンダの缶蹴りを思い出した。

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・この小糸の凛々しい顔よ。泣ける。

・第2話で、幼馴染とアイドルユニットの間の曖昧さを象徴していたジャンプが、アイドルとして優勝するための策略のジャンプに変わっている。成長を感じる。結局、その無謀すぎる策略は騎馬崩壊という結果に終わったわけだけど、彼女らが前向きな目標のためにチャレンジに打って出たことに成長を感じる(二回目)。泣ける。

・騎馬戦に負けたあと、4人はどことなくスッキリした顔で、「大晦日・正月」という曖昧な期間が終わって本当の意味での「新年」が始まったから、番組に出ることにしたと語る。アイドルとして、これから先に明るい未来が待っているような、希望的なラストだった。素晴らしい!


まとめ

ノクチルが、「アイドルなのかなんなのかよくわからない曖昧なもの」から「アイドル」に向かって漕ぎ出していくストーリーだった。

そして、「アイドルか曖昧なもの」は年末〜正月にかけての昨年だか今年だか曖昧な時期汽水域に、「アイドル」は正月の終わった新年に例えられていた。

太陽光がさした明るい水面のような、きらきらした希望ある未来を示唆する内容で、スゴくよかったです。

ストレイライトのイベントも楽しみだなぁ!!!

終わりです。