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テラスハウスに出たい

そう言い続けている。

先日受けたインタビューでも冒頭で声高に語ってしまった。

Facebookに「『テラスハウス』に出たい」と投稿したら、すぐさま色んな人が反応してくれて、一緒に出演へのルートを探ってくれたりして。本当に出られるかは分からないですけどね(笑)。ようは、やりたいことはすぐさま口にして、周りに発信し続ける。その跳ね返りから得られる期待値が、かつてないほど高い時代だと思います。って、話が逸れちゃいましたね(笑)。

2012年から始まった『テラスハウス』はNetflixに移ってから確実に別次元に突入して、最新の軽井沢篇では明らかに新境地に達している。

ジワジワと世界で来ている?日本のエンタメ・コンテンツ

大きな要因は①海外での反響、②インスタをはじめとしたSNSとドキュメンタリーの関係性に拠るところが大きいのではないか。

なんでも米TIME誌が発表した「2018年のベストテレビ番組10」に選出されたとのことで、海外からの評判がすこぶる良い。

その要因はさまざまにせよ、「もはや禅である」との見方は、アメリカに数年留学していた身からしても得心がいく。

言い方によっては奥ゆかしい、あるいは歯がゆい男女のコミュニケーション作法や、小さな群れのなかで派閥を作っては湿ったいざこざが頻発するような状況。ハイコンテスト/ローコンテクスト、といったよくある整理では割り切れないほど文化の違いが浮き彫りになっている。

札束の殴り合いではなく、文化の差異が十分にグローバルなエンタメ・コンテンツになり得る意味では、世界で一大ブームを起こしているというこんまりさんの『Tiding Up』も近しいものがあるのかもしれない。

SNSと溶け合うフェイクドキュメンタリー

圧倒的リア充空間で繰り広げられる、絶対に日常では出会うことのないであろうモデルやアーティストがキラキラとした日々。

忙殺される日常の対極でキラキラと流れる時間に思いを馳せながら、相対的・俯瞰的に反芻させる形で自分の日常に感謝を覚えさせるというライフハックで観ていたのだが、軽井沢篇、とりわけ最近の数エピソードは目を見張る変化(進化?)がある。

「台本はありません」はもちろんのこと、カメラ、製作サイドの存在をかき消しながら、“あくまでもドキュメンタリー”として日々が進行していたはずの『テラスハウス』。

ここ数回のエピソードでは、これまでのシーズンでは決してみられなかったフェイクドキュメンタリーの真髄が表出しつつある。カメラ外で出演者が好き放題やり、裏で設定した表が、メタ的に相互影響し、もはやなにが真実なのかが濁り始める。

『テラスハウス』にしろ『あいのり』にしろ、最新話の配信日に観ていても、ネタバレに繋がるからソーシャルではなにも呟けない。悶々とするからこそ、リアルで友達に会った際にはすぐその話になってしまう。マインドシェアの奪い合いが起こる現代においては、SNSで呟けないからこそ、人に話したくなる逆説的な仕組みとしてワークしていると言える。

もちろん本編以外にも、YouTube上で山ちゃんが喋り足りない部分を一人語る「山チャンネル」などは、現代落語とでも言いたくなるほどの切れ味で、ファンも多いのではないか。

そして何より、出演陣のSNSアカウントこそがリアルタイムでマインドシェアを奪い続ける装置になっているのは言うまでもない。

回を重ねるごとに、出演者が明らかにSNSでの反応を意識した言動や立ち振る舞いをする回数が増えた。

この辺りの話は、僕もたまに出て喋らせてもらっているPLANETS HOUSE絵もよく話題にのぼります。

と、まあ御託はいいのですが、先生、僕もテラスハウスに出たいです。


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㍿モメンタム・ホース代表🏇『SENSORS』編集長。修士(東京大学 学際情報学)→リクルートHDを経て、独立。編集協力『日本進化論』(落合陽一)、『10年後の仕事図鑑』(堀江貴文、落合陽一)、『THE TEAM』(麻野耕司)等。『転職と副業のかけ算』( #moto本 )制作中。
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