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デンマークのシュタイナー保育園で学んだこと

そもそも文字を読むだけで100わかれる人間だったら、絵なんて描いてなかったと思うんですよね。

子どもの教育にすごく興味を持って、あれこれ本も読んでみてるけど
それだけじゃ全然ピンと来ないから
気になる園や行けそうな園があるものならば、セブ・カナダ・南インド・シンガポール・ブラジル…と色んな国の幼稚園・保育園に行き
色んなものを直接見て感じて、今まで学んできました。

そして今回は初めてのヨーロッパ、初めてのシュタイナー教育の園に行ってました。(どうやって海外の園に入ったかは最後に書こうと思います)

ドキドキして迎えた登園初日、入ってすぐに「うわぁ…」と声が出ました。
なんだ…この可愛い壁紙の色…!!!

みんなでご飯を食べるテーブル


見てください、この淡くてなんともいえないピンクの壁紙。
これもシュタイナー教育の特徴で、園全体に決してパキッとした明るい色を使わず子どもたちをふんわりした夢のような優しい雰囲気で子どもたちに安心感を与えます。

置いてある玩具は、キャラクターものは一切ありません。
あるのはこのような天然の木材の玩具たち。

シュタイナーでは、子どもたちの内側から溢れる創造力を大切にしています。
この年齢でのキャラクターは子どもたちにとって刺激が強すぎるため(外からの刺激として)園には一切置いていません。

もう一つ特徴的だったのは、このテーブルをかこって、他の園でもするように絵本の読み聞かせを毎日するんですが
このときもここの園では、絵本の絵を見せながら読み聞かせをせず
あくまで声のみで物語を聞かせて、子どもたち一人ひとりに想像をさせています。

保育に詳しい方だと「それって子どもたちが集中するの?大人しく座る?」と不思議に思うと思うんですが
ここの園ではそれも面白くて、先生たちがなんというか…頭のふわふわするような素敵な音楽をなにかする前にかならず歌います。
そしてその歌を聞いていると、騒いでいた子どもたちも自然と落ち着いてふわふわしたクリエイティブ状態に入っていくのが目に見てわかります。
(それにも心から「すごい…!」と思いました)


次にアートもとても勉強になりました。
毎朝、早く着いた子達たちが画用紙に絵を描いているんですが


この描いている紙、めちゃくちゃ分厚い上質な紙なんです。
描いているクレヨンもとんでもなく上質です。

この使っている絵の具もオーガニックのもので、紙の上でとても鮮やかに滲みます。

感覚が敏感なこの年齢の子どもたちの道具を一切惜しまないんです。
触れる感覚や、出る色、握り心地、すべてがとても大切なことだとわかっているからこその道具選びなんだと先生は言ってました。

キャタクターを見ないせいなのか、人間や犬ではなくこうゆう絵を描くのも面白かったです。





ここまで室内のことを書きましたが、室内の時間は全体の3〜4割でほとんどはお外遊びの時間です。


園の中と、園のすぐそばにある大きな公園で走ったり、おままごとしたりして1日の大半を過ごします。

子どもたちが本当に幸せそうで、大人の自分でさえ「いいなぁ…」と言ってしまいたくなるような本当に恵まれた環境で、ここで生まれた子たちをすごく羨ましく思いました。

子どもたちが公園を入りまわってる間、とある先生とたまたま二人で並んでぼーっとする時間があったので色んなお話をしたんですが
園で働く上で一番大切にしてることってなんですか?とふと聞きました。

「私が家に帰って例え家でどんなことがあろうと、ここに来たときはそれを決して見せず、毎日必ず穏やかな姿で子どもたちの前に現れることを何よりも大切にしています。
私達、先生のすることは毎日子どもたちにいいwifiを送ることなの」

「かっこいい〜…!」と思わず日本語が漏れちゃって、通じたかどうかわからないけどその先生は笑ってました。



〜最後に、海外の保育園の行き方〜

snsで何度か問い合わせがあったのでここにも書いておきます。
会社とかと違って、保護者から大切なお子様を預かってる場所なので
「たのもー!」ってすることは絶対にやめたほうがいいです。
事前にメールを入れてアポを取りましょう。
入れるようになった場合でも、縁側が事前に保護者に連絡を入れてから入れることがほとんどです。

・入りやすい国
ボランティアが活発な国なんかは理解があって入りやすかったりします。

・もし特定の教育施設を見学したい場合
「◯◯教育」「幼稚園」「ボランティア」とかで検索してみてください。
現地スタッフがいて、長年幼稚園と仲良くしている会社があって
お金を払うことで取り次いでくれます。

・せっかく行くなら2施設以上がオススメ
いくら海外の園と行っても、日本がそうみたいに園によって全然違います。
一つの園だけに絞って行くよりも、せっかく海外に行くなら何個かの園を巡る方が絶対オススメです。

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