見出し画像

じぶんの価値観を言語化する

メモの整理

2022年4月、約3年間続けていた仕事が終わる。
少し時間ができたので過去の手聞きメモを読みながら
3年間を振り返った。

すると、組織運営に悩んでいた自分が残した
1つのメモが目に止まった。2020年11月のことである。

2020.11.24の手書きメモ

当時の状況

思い返してみると、当時2つの事業を運営していた。
事業成績は停滞し、組織内に諦めのムードが蔓延。
悪循環は連鎖し、
何か新しいことを始める勇気も元気も奪われる。
簡単にいうとそんな状況だった。

どうにかしようと考えれば考えるほど、
自分自身もその悪循環に飲み込まれそうになる。

やりたいこと・やるべきことは沢山あったが、
ヒト・モノ・カネのうち、何より必要なのは
一緒に頑張ってくれるヒトだった。

まず、仲間づくりが必要だ。
仲間を作るのに自分の価値観を伝え共感を得られるか。
検証してみようと考えた。

価値観を言語化する

でも「じぶんの価値観」って何だ?

これまで、自分の価値観を言語化したことはなかった。
価値観は、自分自身の軸であり進むべき指針になる。
価値観に共感してもらえる人がいれば、
組織を動かす原動力にもなりそうだ。

価値観とはつまり「どうありたいか」

・尊敬する人や影響を受けた人は?その理由は?
・社会に足りないと思うものは何か?
・他人に伝えたい行動は?その原体験とは?

1つずつ自問自答しながら、ノートに書き留める。
共通するキーワードを炙り出していくと、
自分がよく使う単語、心地よいフレーズが見えてきた。

  • 思いやり

  • 優しさ

  • 素直

  • プレッシャー

  • 熱量

  • 思慮の深さ

  • 他者理解

  • 努力

  • 成長

  • 他者の喜び

そのなかで特に大事にしている言葉を3つ選んで、
優先度の高い順にピラミッドに書き出し、
自分の大事にしている一文を添えてみた。

  1. 思いやり

  2. 努力

  3. 成長

「思いやり・信頼できる環境において、プレッシャーと期待を感じながら、熱量をもって取り組み精一杯努力した結果、他者の喜びにつながることで自分自身の成長につながる」

これが、言語化したじぶんの価値観である。

仲間をつくる

言語化できた価値観を武器に早速仲間作りを開始した。
当然だが、パワポにして猛々しく全社発表するような
馬鹿なことはしない。

1人ずつ敬意を持って向き合い、相手の考えを傾聴する。
うんうんと頷きながら、共通点があれば、
自分自身の考えも付け加え、相手の反応を見る。
1on1などを利用し、少しずつ信頼関係を築いていく。

共感から協力が生まれる。

プロジェクトを任せても、快く受け入れてくれた。
うまくいったら一緒に喜び合い、
失敗してもなぜ失敗したのか?次に繋げた。

2年経った今、尊敬しあえる仲間が増えた。
また一緒に働きたいと思える人もたくさんいる。
社会に関わり続ける限り、やり遂げたい事がある限り、
仲間は必要だ。仲間が辛そうな時には助けたいし、
自分が辛い時には仲間がきっと助けてくれる。

さいごに

価値観を言語化する作業のなかで、
「もっとやりたかったことは?」という質問
への回答がメモに残っていた。

Q. もっとやりたかったことは?
A. 直接お客様と接する仕事

社会人になってから、エンジニアやマーケティングを
ずっとやってきたが、メモを書いて2年後、
僕はいま「営業」の仕事をしている。

正直こんなメモを書いたことはとっくに忘れていた。
潜在的に心に刻まれていたのか不思議ではあるが、
結果的にやりたいことができている。

たまには自分のメモを読み返してみるのも面白い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?