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2月の3冊

やっとおこづかいが入ったので、今月の3冊。
今月は3冊ともテーマが似てしまった。

1.キム・ジヘ(著)、者 尹怡景(訳)『差別はたいてい悪意のない人がする: 見えない排除に気づくための10章』

ここ最近、帰省したときの両親や祖父母との会話で、もやっとすることがよくある。

家や家族、男、女。
そういったものへの、とっても自然で、かつ強固な固定観念。まったく悪気のない、まっすぐな差別的発言。
たいてい芸能人や社会に対しての発言なので、私や身近な人が言われているわけではないんだけれど、これがなんともいやだ。

じゃあお前はどうするのと言うと、へらへらした顔をしているだけである。
同調しないけど否定もしない。(できない?)

「いいかげんにしてくれや!」「その考え方は古いんですよ、なぜなら…」などと反論できるようになりたいわけではない。
それが当たり前の社会で生きてきただけで、別にその人たちが悪いわけではないと思うことにしている。

ただ、いつか、それがいかに狭く古い価値観でありアップデートする必要があるかを、お互い不快になることなく伝えられるようになりたい。

それと、他人にはそう思いつつも私自身、同じように気づかないところで誰かを傷つけているのではないかという不安もある。

この本は、以前読んだ『差別は思いやりでは解決しない ジェンダーやLGBTQから考える』で取り上げられていた。
もやもやをちょっと晴らすための手がかりがありそうな気がして買ってみた。

まずは見えない排除に気づけるように、そしていつかは気づいてもらえるように。

2.チョ・ナムジュ(著)、斎藤 真理子(訳)『82年生まれ、キム・ジヨン』

偶然、韓国の本が続く。
読書好きな後輩に、ぜひ男性に読んでほしいと薦められた。

今の関心に近いテーマだったこともあり、早速買ってみた。

斎藤真理子さんは、2022年に読んでとくにお気に入りだった『フィフティ・ピープル』の訳もされている方だ。
斎藤さんの文章はやわらかい感じがして好き。
ただ、この本、内容は決してやわらかくなさそう。

3.長谷川 眞理子『NHK「100分de名著」ブックス ダーウィン 種の起源 未来へつづく進化論』

障害やジェンダーなどの差別をめぐる議論のときによく目にするのが「優生学」。そしてそこで同じように言われるのが、「進化論」や「自然淘汰」の間違った解釈。

じゃあ実際のところダーウィンはなんて言っているの、と思い「種の起源」を手にとってみたものの、ちょっと難しくて早々に退散してきた。

そんなときに見つけたのがこの本。ダーウィンの種の起源がわかりやすく解説されているのに加えて、当時からアップデートされている部分も補足してくれているらしい。

優生学や差別のどの部分がどのように間違っているのか、ちゃんと説明できるようになってやるでえ!という意気込んで。


さあ、読むぞう。

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