ema.

都内在住アラサー。同棲している彼との二人の日々。宝飾品・旅行・本・映画が好き。つれづれ…

ema.

都内在住アラサー。同棲している彼との二人の日々。宝飾品・旅行・本・映画が好き。つれづれなるままに、なんでもない日常の備忘録をつらつらと。

マガジン

  • マイライフ

  • 販売職

  • 時計

最近の記事

グッと恋しくなる季節・・・

近所の大好きな喫茶店。 おばあちゃん(母)と娘さんがご家族で経営されている、昔ながらのお店だ。 近年はお洒落なカフェも数えきれないほどあるなかで、実家に帰ってきたようなホッとする場所である。厨房で娘さんが料理を作り、おばあちゃんがホールを担当している。おばあちゃんはゆったりとおおらかで、娘さんはちゃきちゃきテキパキとしていて、たまに喧嘩しながらも仲良くお仕事されている様子がほほえましい。 おばあちゃんは冬でもいつでも半袖を着ていて、セットのドリンクを何にするか聞き忘れ娘さんに

    • 断捨離したらきれいになるかな…心

      同棲している彼に、「今日、帰ってくるまでに掃除機かけといてね」と頼まれている。現在17:30。いまだ手付かずのまま、私はベッドに転がりながらパソコンを開いている。 部屋が汚いと心が荒む。それは本当にそうだと感じる。何となく、気持ちの温度感も下がるような気がするし。ただ、本当に気力のないときって、掃除機さえかけられないのだ。こうして、パソコンに向かって気の向くままに文字を紡いでいるほうが、心が落ち着く。 コロナ渦になり、他人との接触が減り、連絡をとること自体も減った。そして

      • つらくてくるしくて、だけど。

        急に寒くなってきたな、と思っていたが気がつけば師走。こうして、また1年が幕を閉じようとしている。 はっきり言って、私はしょうもない1年間を過ごしてしまった。それは、世界に猛威を振るった、コロナウイルスというものの影響を別にしても。もう「若いから」という免罪符も通用しない歳になってきているというのに、いったい私は何をしているのだろう。 昨日、同棲する彼がメンタルクリニックの予約をしてくれた。私は、自分で病院の予約をすることさえも煩わしく、そして怖く感じるくらい、すべてにおい

        • 引っ越したら気持ちが前向きになった話。

          5月下旬、彼と一緒に二人で新しい家に住所を移した。新しい街。新しい生活。そこでは、私自身も、思いもよらないポジティブな心境の変化もあった。 まずは、引っ越し前の断捨離。私は所有物が少ないのと、今まで何度も引っ越しを経験しているので荷造りはそう時間はかからなかったのだけれど、2人分トータルでは、かなりの量のものを手放すことになった。使うもの、使わないもの、使わないけれど大切なもの。強制的に分ける機会ができ、これも気持ちがリセットするひとつの要因にもなったかなと思う。 何より

        グッと恋しくなる季節・・・

        マガジン

        • マイライフ
          1本
        • 販売職
          4本
        • 時計
          1本

        記事

          私的「自己肯定感」論。

          私は、いわゆる「自己肯定感低い」女だ。自己啓発本でおなじみの言葉、「自己肯定感を高めるには、まず自分を好きになること」というフレーズ。いやいや、それができたらとっくにしている。これだけ生きていても、ちっとも自分を好きになれないから困っているのだ。 「自分を好きになれないと、誰かのことも好きになれない」というのもよく聞くけれど、私はそれも違うと思っている。そもそも、自分を好きになるまで他の人を好きになれないなんて、そんなのただの拷問じゃないか。それが本当なら、自分を好きになれ

          私的「自己肯定感」論。

          引っ越しを目前に。

          もうすぐ、約2年間過ごした部屋から退去する。振り返ってみたら、あっという間だった。思い出があふれ出てくる。 この家で彼と一緒に住み始めて、いろんなことがあった。おやすみとおはようを当たり前に共有できるようになったこと。コロナ渦中になり、他者との関わりを持つことが難しくなった状況で、そばにいてくれる人がいることのありがたさに改めて気が付いたこと。夜中にアイスが食べたくなり、一緒にコンビニに買いに行ったこと。帰り道に一緒に月を見上げたこと。彼がピザを頼みすぎて私が不機嫌になった

          引っ越しを目前に。

          ちいさな命と共存すること。

          このあいだ、純喫茶へ行った。壁全面に一脚ずつ違う顔をした素敵なカップアンドソーサーたちが丁寧に並べられていて、店内には品の良いクラシックが流れていて、マスターとホールの女の子が静かに談笑している、そんな雰囲気の良いお店。 私は、コーヒーとチーズケーキをオーダーした。目を惹いたのが、お皿の装飾。センターに鎮座したチーズケーキの隣にちいさなピッチャーが添えられているのだけれど、中はミルクではなく、ピンクのお花がほんのちょこっと顔をのぞかせている。それがなんとも控えめで奥ゆかしく

          ちいさな命と共存すること。

          とめどなく涙溢れた、誕生日。

          今月、誕生日を迎えた。私は、30歳になった。前日の23時、同棲するパートナーと一緒にコンビニにお酒を買いにいき、時計の針がちょうど12を指すときは、ほろ酔く良い気分になっていた、はずだった。 「お誕生日おめでとう」彼が言ってくれた。私も上機嫌で、しばらくは楽しく談笑していた。しかし、そろそろ今日は寝ようとなったときのこと。突発的に、なんとも哀しくやるせない感情が自分の中にこみあげてきた。 こんなはずじゃなかった。私の思い描いていた30歳は、こんなものじゃなかった。もっとキ

          とめどなく涙溢れた、誕生日。

          大切なことは、外へ一歩出る。

          自宅で仕事をすることが多い私には、最近特に大切だなと感じることがある。それは、外へ出て空を見ること。なんと単純なことか。でも、これほど心身に良いことはない、そう思う。 コロナ渦中のほぼ強制的に外出が制限されたことも相まって、家の中にいることがもはやデフォルトになり、そしてそれは現在進行中である。言ってしまえば、「外に出ることが面倒くさい」と思ってしまうまでの領域に達している。 それでも、たまに仕事をするためにカフェに行ったり気分転換に近所を散歩したりすることもある。そのと

          大切なことは、外へ一歩出る。

          免許証の裏面に思う、5年間。

          「もう5年経ったのか」。先日届いた免許証の更新通知ハガキを見て、そう思わざるを得ない。はてさて、最後に運転したのはいつだったか。思い出すことも難しいほどハンドルを握っていない私は正真正銘のペーパードライバーだが、でも、それで何事もなく「優良」を維持できているのだから良しとしよう。 5年間。いろいろあった。私の免許証の裏面は、変更された住所がいくつも並んでいる。備考の欄だけでは事足りず、紙を上乗せしてもらっているのだが、そこももういっぱいになっている。場所も、仕事も、考え方も

          免許証の裏面に思う、5年間。

          新しくはじまる春。

          来月、今住んでいる家から引っ越すことになった。突然のことで、このタイミングで環境が変わるとは思っていなかったが、何事もご縁である。二人で住むのにちょうどよい物件が、たまたま見つかったのだ。 住む場所が変わるとは、なんとも良い心機一転の機会である。思い切った断捨離もできるし、気持ちの切り替えにもなるだろう。 今の街に住んで1年以上経つ。居心地の良いカフェや、図書館や、公園や、それから、近所の人懐っこいねこ。最近やっと、ここに少しずつ馴染んできたような気がしていた。正直に言っ

          新しくはじまる春。

          令和に、ロクヨン。

          感染症の猛威により緊急事態宣言が発令された。そのさなかにトレンドとなった、ニンテンドースイッチの「どうぶつの森」。自宅で過ごす時間が増え、人との直接的な関わりの遮断を余儀なくされ、二次元に娯楽を求めるようになるのは、必然ともいるだろう。ただ、残念ながら、私はどうぶつの森について語れることは何ひとつない。その爆発的な流行の波には乗っていなかったのだ。しかし、実は私も現在進行形でニンテンドーユーザーだ。それも、かなりヘビーな。 私が宣言中にNetflixで動画を垂れ流すほかはま

          令和に、ロクヨン。

          夢に、意味があるのなら。

          先日、「推し、燃ゆ」で芥川賞を受賞した宇佐美りん先生が教育番組に出演されており、拝見した。番組内で、毎朝起きて必ずやることとして「見た夢を書き留める」と仰っていた。先生曰く、夢は潜在意識でありながら自分の頭では思いつかないようなことが起こるので、インスピレーションが沸くのに役立つのだとか。なるほど納得である。さっそく私も見倣ってやってみようか。 そう思ったものの、さっそくその日見た夢を思い返してみて、気づいた。私は「思い出したくない夢」を見るのだ、それも頻繁に。 私の見る

          夢に、意味があるのなら。

          なんでもなく愛おしい日常へ。

          少しずつだけれど「日常」が戻り始めている、最近はそんな感覚。早く世界がもとに戻ればいいのに。そう思うけれど、この脅威的な感染症がすっかり収まる日がやってきたとしても、きっとその時の世界はまったく別の、未知のものであるはずだ。だから私も、それを受け入れる準備をしなくてはならない。進みゆく世界に取り残されないように。 仕事をするときに使う、お気に入りの場所がある。最寄り駅の近くの図書館に併設されたカフェだ。私は図書館で精査した本たちを抱え、このカフェでロイヤルミルクティーをお供

          なんでもなく愛おしい日常へ。

          掴んだのは、彼の手。

          上京してから早10年。都内の定番スポット、話題の場所、それなりに足を運んできたと思っていたが、まだまだ制覇には及んでいない。 開花情報のニュースを見て、「千鳥ヶ淵の桜が見たい」と思った。武道館やその近辺を訪れたことはあるものの、実はお花見シーズンに行ったことがない。場所柄、どことなく高貴で高尚なイメージを持っていたのも、実は理由のひとつだったのかもしれない。 夕食を食べながら、一緒に住む彼にそのことを話してみた。なんと驚くべきことに、東京生まれ・東京育ちの生粋の東京人であ

          掴んだのは、彼の手。

          立ち止まったことも、きっと無駄じゃない。

          学生時代は特に意識はしなかったのだけれど、アラサーになった最近よく思う。「私ってメンタル弱すぎじゃないのか」と。 私は新しいことに挑戦するために一歩踏み出すまでは、わりとためらうことが少ない。仕事も、遊びも、趣味も。みんな、「最初の一歩が勇気がいる」と言う。しかし、私にとってはどうやら続けることのほうが勇気がいるようなのだ。 私はもともと不器用で要領が悪く、何をするにも時間がかかる。幼いころから今日現在まで、「なんでみんなは簡単にできるのに、自分には出来ないんだろう」と数

          立ち止まったことも、きっと無駄じゃない。