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東京新潟物語で馳せる、ふるさとへの思い

突然ですが、「東京新潟物語」という広告をご存じでしょうか。

私は8年前の夏休み期間に遊びに出かけた際、たまたま乗車した上越新幹線の中で見かけて知りました。
たった1度目にしただけでしたが、すごく心に響いて忘れられない広告となり、その後もネットで最新の広告をチェックしていたくらい好きな広告です。

とても素敵な広告なので、ご存じでない方にもこの機会にぜひ知ってもらいたく、noteに綴ります。

東京新潟物語とは

新潟県の老舗蔵元「吉野川」さんが2011~2019年にかけて上越新幹線限定で掲載した広告です。(2020年現在、すでに終了しています)

この広告はふるさとを離れて暮らす人であれば誰もが感じたことのある感情が1枚の写真と1つのキャッチコピーで鮮やかに、かつ繊細に描かれています。

主人公は新潟で生まれ育ち、上京している1人の女性。1~2年スパンでシリーズになっており、シリーズ毎に主人公が変わります。
その女性ごとにストーリーが詳細に設定されていて、非常にリアリティがあります。

それぞれの詳細はnoteにまとめられている方がいらっしゃったので、リンクを貼らせてもらいます。

ここからは特に私の心に響いた広告をピックアップしてご紹介します。

特に心に響いた広告4選

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“子供のころから見ていた、
長岡の花火を見に行かなかった、初めての夏。”

2012年夏の広告。
私が東京新潟物語を知るきっかけとなった広告です。
上京して間もない若い女性(設定は大学生~新卒社会人くらいでしょうか)が東京で迎える初めての夏。

「今年の夏は東京を満喫するんだから!実家には帰らない!」というちょっと背伸びした反抗的な気持ちが感じられます。

反抗心を抱きながらも、いつも行ってた地元長岡の花火大会に行かなかったことに気づき、ハッとしている様子が伺えます。
ふるさとと距離を置きたいと感じた若い頃の気持ちを思い出してくすぐったい気持ちになります。

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“東京に出たから、
新潟というかけがえのない故郷ができた。”

2013年冬の広告。
1つ目の広告の主人公が東京に暮らし始めて約1年が経った頃。

上京して間もない頃の夏はふるさとを煙たがっていたけど、冬を迎える頃にはふるさとっていいな、と思えるくらい成長している様子がうかがえます。

私自身も若い頃は、「地元なんて…」と思ってた時期がありましたが、今はふるさとが大好きです。

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“帰省したら、幼なじみがお母さんになっていた。私は、”

私は独身ですが、地元ではすでに結婚して家族を持っている友達がたくさんいます。

地元に帰省した際に、既に家庭を持つ友達に会ったとき、自分はこの先どうなるのかな?とふと考えるときがあります。
読点で終わっているのも自分の未来が描けずに少し思い悩む感情が感じられ、とても共感できます。

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“帰省から 東京へ戻る日は
もう一度 初心に帰って 上京する日。”

実家帰省から東京に戻る日の新幹線ではいつもこの広告を思い出して、自分を鼓舞します。
いつも実家から東京に戻るときは後ろ髪引かれる思いで、「また戻って仕事できるかな~」と少し弱気な自分がいるのですが、この広告を思い出すと、スッと東京モードに切り替えることができます。

さいごに

「東京新潟物語」は、改めて「帰る場所」=「ふるさと」があるっていいな、と感じさせてくれる素敵な広告です。ぜひあなたのお気に入りの1枚を見つけてみてください。

お盆期間も今日が最終日。今日で夏休みが終了する、という方も多いのでは。
今年の夏は実家に帰省できなかった方も、今日はふるさとに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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