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自閉症・情緒障害特別支援学級について思ったこと


先日、孫が通っている幼児言語教室で就学前の説明会がありました。


幼児言語教室では、話すのが遅い子、集団行動が苦手な子など発達が緩やかな子が、カードやシール貼り、アスレチックなどゲームを通して学べる様になっている教室です。


校長の経験もあり、長年発達障害の子と関わりのある先生が説明に来てくださいました。


小学校🏫「多様性」を受け入れる仕組み


感想は、昔とは違う学校の「多様性」を受け入れる姿勢にびっくり!!


学校も時代と共に移り変わり、柔軟な場所になっていました。

意思表示が苦手な孫エピソード



孫は軽度の自閉症スペラクトム、極度の人見知りの為、家では自分の名前や数字を言えても、保育園で言えなかったり、


靴を履く、着替えをする、1つ1つの動作がとてもマイペース


大きな音にも敏感だったりします。


この前は、「保育園が嫌だ!」と言うので、「どうして?」と理由を聞くと、「仲の良いお友達がビー玉を貸してくれない」と…。


その子は、孫ととても仲が良く、色々手助けをしてくれるので不思議に思い、


「ビー玉貸してと聞いてみた?」と、孫に訪ねると、聞いていないとのこと…。


意思表示が上手くできなかったりします。



幼児言語教室に通うようになり1年が経ち、孫は以前よりも集団行動の中でも自分の意思表示をしたり、輪の中に溶け込める様になりました。


しかし、友達と比べるとまだまだマイペースな部分もあり…。

言語教室・就学前説明会🍀✨️


今の学校は通常学級に加え、知的障害特別支援学級と、自閉症・情緒障害特別支援学級があるそうです。


通常学級では、学年に支援員の先生が3人つくそうです。


100人の児童に対して3人の支援員の先生


しかし自閉症・情緒障害特別支援学級では、4~6人の児童に1人の支援員の先生がつくそう。


今の学校は、通常学級でも自分のロッカーの場所を写真を貼って分かりやすくしたり、


黒板の上に昔はでかでかとあった目標の紙が取り外され、児童に刺激やプレッシャーを与えない環境になっているとの話。


しかし通常学級での生活を、シミュレーションして下さると色々不安も出てきました。


着替えが短い時間でできるか?
授業は理解できるか?
給食は20分間で食べられるのか?
短い時間でスムーズにトイレに行けるのか?


孫は、トイレも1人で静かな環境でないと嫌がり、大も人がいると我慢して便秘になってしまうほどです。

自閉症・情緒障害特別支援学級🍀✨️


自閉症・情緒障害特別支援学級では、通常学級と同じ教科書を使い、同じスピードで授業が進みます。


けれど理解できなかったら、戻ってやり直したりと、児童のペースに合わせ柔軟に対応してくれるそう。


4~6人の児童に、1人の先生がつくわけなので手厚く教えてもらえる環境です。


そしてなんと言っても魅力的だったのは、SSTと言って、自閉症の子が苦手な対人関係や、コミユニケーションスキルをゲームから学ぶそう。


発達障害の子は、人の気持ちを考えるのが苦手だったりします。


以前「かぼちゃになって、かぼちゃの気持ちを想像してみて?」と言った先生に、


児童が「かぼちゃじゃないから、かぼちゃの気持ちなんて分からない!」と言った子がいたそうです。


確かにっ!(笑)


ロールプレイングゲームで行列に横入りされた側、した側の役をやり、皆でどんな所が良くないのか?どう思うのか?対策を考えたり、話し合って他人の気持ちを理解する。


衣服は出し入れしやすい様、ハンガーにかけたり、忘れ物防止の為、リコーダーは学校で洗う(通常は家に持ち帰って洗う)、プリントをしまう専用の場所がある


予定表を都度確認する作業や、授業中他の子が気になったり刺激にならないよう、クールダウンのついたてもあるそうです。


写真付きで掲載されたプリントが配られました。

自閉症・情緒障害特別支援学級についての不安を聞く🍀✨️


質問コーナーでは、
「通常学級の子は、自閉症・情緒障害特別支援学級の子のことはどう見るのか?先生からの指導はありますか?」という偏見の目という、気になる部分を聞いてみました。


先生からは、
「静かに授業するのが好きな子達が、別の部屋で授業しているんだよ!」という配慮のある伝え方や、


また「お楽しみ会があるからおいで!」と言った、壁をなくすような声がけも積極的にしてくれる。


運動会や音楽発表会は、通常学級の児童と一緒に行い、ただ孫の様に大きな音が苦手な子もいるので、少し離れた所でカスタネットを叩くなど、その子に合わせた工夫も行っているとのこと。


通常学級の先生も、発達障害について勉強していたりするので、昔の様に偏見の目もないそうです。


希望したからといってすぐに自閉症・情緒障害特別支援学級への入学が決まるわけではなく、


しっかり専門調査が入り、特別支援教育センターのスタッフ、市就学支援委員会の方が見極めて判断してくださるそう。


もちろん病院の診断書も必要です。


そのうえで最終決断は保護者の同意がないと、入れない仕組みになっています。


年度内に入ることはできませんが、2年生に上がるタイミングで同じ様に申請して調査期間で認められれば、通常学級から自閉症・情緒障害特別支援学級に移動できたり、逆に自閉症・情緒障害特別支援学級から通常学級に移動できたりもします。


何しろ「楽しく学校に通える」仕組みができていました✨️


発達障害の子、思わずほっこりエピソード😌🍀✨️

お話して下さった先生が出会った子の思わずほっこりエピソード☺️🍀

小学1年生になり、通学路を付き添ってくれたお母さんがいなくなり、初めて1人で行く学校🏫✨️

手ぶらで来た子がいたそうです。

理由を聞いたらランドセルが重くて近くのセブンイレブンに置いてきたそう。

お母さんが付き添って通学してた時は、校門の前までランドセル、手提げ袋を持ってもらっていたとのこと😆︎💕︎✨️

もう1人の子のエピソード🍀✨️
お母さんがいなくなり、初めて1人で行く学校🏫✨️
家を出たはずなのに、30分経っても学校に来ない💦

慌てて通学路を探しに行くと、アリの行列をずっと眺めて学校へ行くのを忘れていたそう🐜✨️


先生の話を聞いて、子供は大人が考えつかない行動をすると改めて感じました。

発達障害の子の特性を理解し、怒らずに話を聞くことが大切と言って下さる先生✨️

何より周りが支えてくれるような、愛される子に育てる、「ありがとう」が言える子に育てる取り組みを聞いて、どんな特性の子でも自信を持って成長できるのではないか、学校が好きになれるのではないか、その様に感じました🥰✨️

まとめ


私は、説明会で詳しく話を聞き、孫には自閉症・情緒障害特別支援学級を視野に入れた方が、楽しく学校生活を送れるのではないか?


コミユニケーションスキルや、対人関係の土台ができれば、途中からでもスムーズに通常学級にもいけると思うし、調査で、通常学級でいけると思われればそれに越したことはない。


申し込んだからと言って、すぐに決定する訳でもないことが安心材料となり、仕事で説明会に行けなかった娘と話し合いました。


娘と細かく話し合い、「孫には合うかもね!」
「なんなら通常学級より手厚くて良いのでは?」という結論に現状は至りました。


孫を通して、発達障害を学んでいく中で自分達がいかに現状の学校システムを知らなかったり、


偏見があったのは逆に私達自身だったのではないか?とさえ、考えさせられました。


自分の意見を言えないけれど頑固な娘と、100か0で考えてしまう私


娘と衝突することも多かったけれど、色々な人に話を聞き、相談にのってもらい、


娘とも細かく情報共有しながら、良い道を探っていくなかで、お互い話し合う姿勢を持てたこと、柔軟に考えられる思考になってきたことを本当に嬉しく思いました。


これからも、家族や人が自分を成長させてくれるということを忘れずに、投げ出さず向き合っていきたいと感じました🍀✨️


そして、本当に知識って必要ですね😌🍀✨️








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