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コロナ禍で考える「インターナル・コミュニケーション」~私の考え方

こんにちは。
アイムインのたなかるつこです。

コロナ禍でのリモートワークや出社制限などで、社内のコミュニケーションのあり方も大きく変わりましたね。

(広報担当者にとっては)対外的なメディア活動と比較し、ついつい社内コミュニケーションは後回しになりがちですが、今回を機に、改めて「インターナル・コミュニケーション」の在り方を見直し、施策を考えたという方も多いかもしれません。

そこで今回は、インターナル・コミュニケーションに光をあてて、私なりの定義なども紹介できればと思います。

実はみんな悩んでいる!インターナルコミュニケーション

多くの企業が、コロナ禍での新たな働き方に対応した「オンラインと対面でのハイブリッド型のコミュニケーション」の模索という新たな課題に直面することとなりました。

最近の調査によると、リモートワークの導入など働き方の変化を受けて、「仕事におけるコミュニケーションの質と量が悪化した」と回答したビジネスパーソンの割合が約半数(47.2%)という結果も報告されているようです。

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(参照:アドタイ「幸福学の第一人者に聞く!コロナ禍に「幸福度」を上げる4因子とは?」)

インターナル・コミュニケーションの定義は、実は・・

さて、そもそもインターナル・コミュニケーションは何でしょうか?
実は、その定義は数多く存在し、唯一これが正しいというものはないようです。

日本においては、PRSJ(日本パブリックリレーションズ協会)が以下のような定義を紹介していますね。


「社内コミュニケーションともいう。社内報、社員公聴会など、円滑なインターナル・コミュニケーションにより、「職場の連帯感と相互信頼」「社員への企業理念の浸透、共通認識と価値観の醸成」「社員の活性化」「新しい体質と文化の創造」「社員の声が経営トップに届くボトムアップ経営」などの成果が生まれる。」
引用:PRSJウェブサイト

インターナル・コミュニケーションは、従業員同士のヨコのつながりや、経営者とのタテのつながりを円滑にする潤滑油のような役割をもち、更には、組織風土の醸成や価値創造を後押しするエンジンのような役割のイメージかもしれませんね。

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私なりに考えてみたインターナル・コミュニケーションの定義

私自身は、「インターナルコミュニケーション」を以下のようなものととらえています。


インターナル・コミュニケーションとは
「主に経営者・役員・社員など、組織を構成するメンバー間で行われるコミュニケーション。組織の理念・目的の浸透や、情報共有、組織文化の醸成や社員の活性化など、何らかの意図や目的をもって、組織のメンバーの双方向のやりとりを促進させる活動やしくみづくりなどを指す」

ちょっと長い定義ですが、、この定義には、インターナル・コミュニケーションを行う上で考慮したい次のような特徴を含めています。

【対象】
インターナル・コミュニケーションは、経営者・役員・社員など組織を構成するあらゆるレベルのメンバーが対象となります。逆に、パブリシティ活動や、株主などを対象としたIR広報は含まれず、あくまで組織内に特化しているものといえます。


【目的・意図】
組織内のコミュニケーションは常に自然発生的に起こっているものです。対して、インターナル・コミュニケーション「活動」においては、ある目的に基づき、このコミュニケーションの流れ・量・質・チャネル・対象などを、意図的に設計していくものです。そして、目的・意図は、組織の理念や事業の方向性に紐づいている必要があります。


【方向性】
一方通行の情報の伝達ではなく、経営者・役員・社員間の双方向のやりとりを促進させるものであることが理想です。特に、働き方が多様化している現代では、正社員だけでなくパートタイムやフリーランスなどのメンバーも含める視点も重要です。


【方策】
インターナル・コミュニケーション活動は、単体の取り組み(社内報制作、トップメッセージ発信など)と、それらの諸活動を統合させた「しくみ」づくりを行い、持続的なコミュニケーションの循環をデザインしていく視点が重要です。

かなりマニアックな内容になってしまいましたが・・・コロナを機に、自社の社内コミュニケーションのあり方ややり方を見直す機会があるときには、ぜひ自社ならではのインターナル・コミュニケーションの定義や考え方を考えてみてはいかがでしょうか?


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