マガジンのカバー画像

本の感想(ネタバレあり)

45
読んだ本の感想を勝手に呟きます。
運営しているクリエイター

2024年8月の記事一覧

「バリ山行」(松永K三蔵/著)のネタバレバリバリありの感想文

芥川賞ってこんなに面白かったっけ…?
これまでの芥川賞受賞作、候補作は大体読んでいるけれども、こんなに夢中になって読んだ純文学作品は初めて。
 それなりに忙しい毎日のなかで、時間を見つけては読んだ。続きが気になって仕方がなかった。
 物語の半分近くを、主人公・波多とバリ山行の超経験者・妻鹿(めが)さんとの二人だけの登山(バリ)シーンが続く。バリとはバリエーションの略で、通常の登山道でない道

もっとみる