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紅茶詩篇

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2024年2月の記事一覧

紅茶詩篇『青』

紅茶詩篇『青』

 月夜の青に溺れていた
 肌の肌理が乾いていた
 私は船を漕いでいた
 ひとりの青い海の夜に
 流された血を溶かしながら
 傷を負った肌と肉体から
 この薔薇を守るために骨まで達した恐怖の傷に
 心許ない手当てをして
 清い於血が傷からしみるのを鎖すように隠しながら
 心を神経そのもののように研ぎ澄ましていた
 まるで清い血で恐怖を飲み物とする神のように
 眠りにきちんと癒やされることが約束されて

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