日本のVCは滅亡するかもしれない
この記事を読んでめちゃくちゃ共感したので、noteを書くことにした。
最近、20歳前後の起業家が集まっている場所に行くことが多い。
僕たちZ世代の、日本の起業家は2パターンに分かれることが多い。
①10億円くらいで大企業にバイアウトできそうなソフトウエア、インターネットの「イケてる」ビジネスを、お金儲けとしてやる。エクイティでファイナンスする。
②自分たちの価値観を大切にし、VCから出資を受けず、デッドでファイナンスをする。スケールは狙わない。
社会を深く洞察し、自分の軸を持っている人ほど、②の形をとる人が増えているように思う。
僕の周りで本当にかっこいいと思える起業家は、みんな②である。
ちなみに、僕が友達とやっている会社Rutenは、②に分類される。
なので、②のタイプの起業家たちについて今日は書こうと思う。
僕たちは、グローバルにスケールしたいなんて、思ってない。
自分たちの作りたい世界を、地球の片隅に小さく作りたいだけだ。
そのために必死に戦っている。
自分たちが最高にかっこいいと思える人たちと、
自分たちが最高にかっこいいと思える場所で、
自分たちが最高にかっこいいと思えるものを作りたいだけだ。
自分たちの価値観に従ってやりたいことをやりたいので、株式を誰かに渡して誰かの指図を受けることは望まない。
だからVCから出資は受けない。
経済的な価値よりも、社会的な価値を追い求める。
一気にスケールするものより、長く続くものを生み出したい。
マーケットインよりもプロダクトアウトで、自分たちが作りたい世界を作る。
理解してくれる人だけ仲間に入れる。
本当に共感してくれる人たちだけ、お客さんにする。
僕たちはスタートアップを作っているんじゃない。
中小企業を作っているんだ。
日本経済は確実にやせ細っていく。
そんな危機の時代に、日本の若者は、自分の大好きな価値観・コミュニティを守るために必死に戦っている。
大人たちは気づいていないみたいだけれど、グローバル資本主義は終わりを迎えている。
みんなが共通に信じられるものにだけ価値がつく、貨幣を中心とした経済が終わっていくからだ。
世界はこれから分化の時代に向かっていく。
テレビや新聞といった、「マス」メディアを見る人はいなくなる。
それぞれがクローズドなコミュニティに属し、見たいものだけを見る。
GAFAのキュレーションによって見たい情報しか流れてこなくなる。
twitterで自分と全く異なる人たちと不毛な議論をするより、親密な家族や友人と会話をするようになる。
GAFAが作ってくれる偉大なグローバルインフラの上で、僕たちは閉じたコミュニティを形成する。
そんな時代がすぐそこまで迫っている。
僕たちは、人と人とのつながりをデザインしたり、
好きな人やものに囲まれて生活したり、
自分で何かを小さく作ってみたり、
自分で何かを小さく始めてみることに興味がある。
インターネット大好き30代を横目で見ながら、僕たちはリアルなビジネスをする。ハードウェアを作る。
自分のプロダクトを世界中にばらまくことには興味がない。
世界中を便利なインフラで包み込む作業は、GAFAに任せておけば良い。
僕たちは、僕たちの信じる道を歩く。
あなたがサポートしてくれると、僕の怠惰な生活が少しだけ改善するかもしれません(保証はできませません)