父の入院5_アイコン

不機嫌病練、そう呼んでいました。父の入院から半月経ちました。思い出してみるとその頃から無くなった大切なものがありました。

入院して麻酔からやっと目覚め少しづつ回復してきた父でしたが

その頃から、

父はあまり笑った記憶がないのでした。


父の入院5−1

父は朝から他に楽しみもないのでずーっと私たちが来るのを待っていたのでしょう。


私は、たまにきているので実家の草むしりしたり、普段母ではできない場所の掃除をしたり、洗濯やら食事作ったり、父に持っていくものの買い出しに行ったりしているので、気づくと毎日午後2時頃なのです。


だから朝からずーっと待っている父としては

何だよ!遅いじゃないか!!

なのだと思います。


私はたまに来ているだけだし、すぐに帰る身ですので、

さして父の怒りに反応しません。

でも


不機嫌な-2


認知症と怒りの感情。

笑顔が少なくなることはかなり密接な関係があると思います。

↑この頃から、母に対しては日常的に突然怒鳴ったり、

不機嫌になることが多かったそうです。


不機嫌な-3


父は食事はまあ食べる日もありましたが、

美味しそうなことは1度もなく、

無口な人でしたが、たまに発する言葉はほぼ文句でした。


ですが!


当時同じフロアの隣の隣の部屋に

もっともーっと不機嫌な老人がいて


父の入院5−2

もちろんナースコールも押しまくり。

病院のスタッフはたまらないと思いました。


新しくてきれいな明るい病院でしたが、こういう声がひっきりなしに聞こえ始めると、途端に暗く息の詰まる空間になりました。


たいへんな職場です。


病院の人たちが、こうした中でも人知れず頑張ってくれるから成り立っている世の中なんだと、このときはしみじみ感じました。


普段見えないかけれど、思い出さないと思っています。


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