7ヶ月間の南仏生活(1)。
私は去年の9月から南仏、ペルピニャンという小さな町に住んでいます。
フランスに来ると決めたのは去年の6月、その後は自分でもびっくりするくらいの早さでバタバタとフランス行きが確定し「えっ?本当に行くのフランス?」とよくわからないまま9月1日には羽田からバルセロナ行きの飛行機に乗っていました。
フランスへは「オペア」という形で来ました。
日本ではあまり馴染みのない言葉なので聞いたことがない人も多いと思いますが、簡単に言うと住み込みのベビーシッターのことです。ベビーシッターとしてお家で働く代わりに無料で家に滞在し、基本食費も払ってもらいます(友達と外で食事したりするのは別)。
フランスと日本の間には「オペアビザ」と言うビザの種類がありまして、オペアビザでフランスに来る場合は、まず住み込み先のホストファミリーを見つけ、ベビーシッターをしながら週に10時間は語学学校に通うと言う、半分仕事・半分語学留学になります。
私の目的は1年の長期滞在だったので、大して貯金もお金もなかった私にはオペアはとっても安く、フランス語が喋れなくてもオッケーな方法だったので、オペアに決めました。
オペアの1番大変なところはホストファミリーを見つけることらしいです。留学エージェント的な仲介場所もありますが私は自分でAuPair Worldというオペアとホストファミリーの出会い系みたいなネットサイト(怪しくない)で見つけました。フランスでオペアをしたい場合はフランス語か英語がある程度出来ないと厳しいです。私は英語が喋れる(イギリスの大学卒)のと、たまたま運よくサイトに登録して2週間ほどで今のホストファミリーから連絡をもらい、スカイプで話して速攻決まりました。少し待って他のホストファミリーも見ればよかったかなとも思いますが、私はとにかくフランスに長期滞在したかった、さっさと行きたかったのでもう他は探さずに決めました。
そんな感じでオペアをしようと決めて2週間後には9月からフランスに行くことが決まりそこから急いでビザの準備が始まったのですが、このビザがもう複雑でめちゃくちゃめんどくさいしで、結局ビザがとれたの出発2日前の8月30日でした。
フランスと言えばパリ、ペルピニャンなんて聞いたこともない!という人が大半かと思います。私もホストファミリーと出会うまで知りませんでした。
なんでペルピニャンにしたの?と聞かれたら「ホストファミリーがいたから」これだけ。フランスといってもスペイン国境に近く、1番近い大都市はスペインのバルセロナ。スペイン語を話す人も多く、料理もスペイン料理と似てたりします。
私とフランスの出会いはロンドンに留学していた18歳の頃。ウディアレンの映画「ミッドナイトインパリ」をみてパリに行きたい!と思った私は、丁度クリスマス休暇だったこともあり、友人を誘ってロンドンから激安夜行バスで1泊2日のパリ旅行へ行ったのでした。
初めてのパリはザ観光みたいな感じでエッフェル塔に行ったり古着屋に行ったり、とっても楽しかったけど別にまた絶対来たい!という感じではなくて、「あ〜楽しかったな☺️」くらい。でもその後色々ご縁があって、その翌年から毎年のようにパリに行くことになり、結果パリへは過去6年間で6回行きました。そのうちパリが大好きになって、周りからもパリ大好きでいっつも行ってる人みたいに見られ始め、いつか旅行じゃなくて短期間でいいから住んでみたいな〜流石にカフェでフランス語で注文できるくらいになりたいな〜と思い始めました。
大学卒業後は日本へ帰国し、暇だったのでフランス語を少し勉強し始めました。働き始めてから半年くらいたったらもう仕事に飽き始めて、イギリスと日本で遠距離恋愛だったのも嫌でヨーロッパに戻りたいなというところからフランスへ語学留学を考え始め、結果1番安く済むオペアに決めました。
ここまで読んだらお分かりの通り、フランスへ来たのは働くのが嫌っだたのと、彼氏の近くに行きたかったから。憧れていたフランス生活がこんな雑な感じで実現したことには驚きですが、次回はオペアになってからのことについて書きたいと思います。
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