無いも有るも表裏一体
人から言われた言葉に腹が立った。
一見そこまでひどいことでもなく、気にせず流したり、ゆるしたりできそうな気もするが、なかなか渋とく心に残り、思い返しては気になっていた。
言われた内容としては、身内だからという理由で、無償でデザインの仕事を頼まれてくれないかということ。もしくは、ネットの無料で使えるテンプレートとかを教えてほしい、ということだった。
本人は全く悪気は無いのだろうけど、なんでもかんでも無料で乗りきろうとする姿勢や、デザイン自体は何でもよく使えれば良いという雰囲気、とはいえ見栄えは良くしたい気持ちもあるので一応専門職の人に聞いてみた、というところで、自分の技術や知識を利用されているような気分になったのだ。
腹立たしくも怒りを観察する中で、ふと、この方のように専門性を搾取しようとする人もいれば、ビジネスをよりよくするため、または私の感性・技術を信じ、期待し、正式に仕事を依頼してくれる人たちがいるがゆえ、自分の仕事が成り立っているんだなぁ〜という視点もあることに気がついた。
デザインにはお金をかけ無い
デザインに価値を見出さ無い
と、無いもばかりを見て怒り続けた後、「有る」という視点を持つことで、嬉しさや、感謝の気持ちが湧いてきた。
有ることに気づくこと、感じられることは喜びであり、幸せって、そういうところにある気がした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?