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乙女座太陽ー魚座海王星

現在、太陽は乙女座に、海王星は魚座にあります。
乙女座太陽ー魚座海王星のオポジションができています。

ギリシャ神話

ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ「 アポロと4大陸  部分」 1751 
ヴュルツブルクのレジデンツ ドイツ

海王星はポセイドン、太陽はヘリオス(アポロン)
ヘリオスは、ヒュペリオンとテイアーの間に生まれました(アポロンは、ゼウスの子供です)
ギリシャ神話の中での神様の系譜上は別の神様になるのですが、ヘリオスはやがてアポロンと混交して神話にとりこまれていきます。このため、ヘリオスは原初の太陽神と考えれています。

ヘリオスはポセイドンが支配する海(オケアノス)の東の果てから馬車を走らせ地上を照らします。
ヘリオスの目は、真実を見定め、どんな不正も見逃しません。
アフロディーテ―とアレースの浮気を見つけたのもヘリオスですし
ハーデスがデーメテールの娘ペルセフォネーを冥界に連れ去った一件に、ゼウスが関与していたことをデーメテールに告げるのもヘリオスです。
(見てみぬふりが まったく できないのです)

太陽ー海王星(オポジション)

海王星は、時間や空間の制約を取り払うのと同時に、
自分と他者、内側と外側の区切りも曖昧にします。
現実的な区切りが曖昧になるということは、それらの「見方」が変わることにより
現実の見え方が変わってくる可能性が示唆されます。

太陽が乙女座に移動してから、夏の間に見えていた、強い求心力を伴う見方から
全体的なバランスをもった見方へと変化していると思います。
それが、魚座にある海王星の影響もあって、より強く変化を感じるかもしれません。

太陽は「目的意識」そのものを表しますので、そこに海王星の「無意識」は、多くのメッセージを寄せてくると思います。
そのメッセージの発信元である魚座は、これまた無意識の部屋なので
ぼ~~~っとしていると、無意識×無意識の力に翻弄されることになるかもしれません。

ただ、「無に帰す」わけですから、自分がもっていた「目的意識」が本来の自分が持ちたい意識ではなくて、流されて持っていたり、抵抗や否定の象徴として持っていたものであったなら、手放すチャンスかもしれません。
そんな太陽と海王星です。

この時期のホロスコープをもう一度みてみます。

太陽と海王星のオポジションを取り囲むように、
山羊座の冥王星、乙女座の太陽、牡牛座の天王星によるグランドトラインができています。(地のグランドトライン)

地のグランドトライン


地のサインは、物質的なものと通じていて、現実的であり実際的になります。地に足をしっかりとつけて、どっしりと構えて、その場に安定して、、、要は動きがないということなのですが、、、、安定しているからこそ、感覚は研ぎ澄まされます。
心地よく感じるものがあれば、それを取り入れ、安定させます。
逆に、不快に感じるものだった場合には、不快の中から快を見つけ出し取り入れます。

太陽、冥王星、天王星という、それぞれが強い自我をもつ天体によって織り成される地のグランドトラインは、「確固たる意志」を示します。
頑ななまでに現実を直視し、現状を計算し、具体的な実現へ向けての能力を発揮させます。
そんな頑なさに、良い意味での息抜きを与えるのが魚座の海王星で、この4つの天体による「カイト」という形が形成されます。

無意識の意図は、時に欺瞞や詐欺的な感覚をもたらします。
それまでに作り上げてきた「確固たる意志」にもしかしたら揺らぎが生じるかもしれません。
今はただ、心の安寧と平和を保ち、そして、甘い話には裏がある
厳しい現実から逃避させてくれる媚薬は存在しない、
ということをひときわ心にとどめておくことが大切な時だといえると思います。



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