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蠍座の太陽(真の私)

10月24日 太陽は蠍座に入ります。

ギリシャ神話


ピーテル・パウル・ルーベンス〈パエトンの墜落〉1604年 ワシントンナショナルギャラリー

太陽神アポロンの息子にパエトンという青年がいました。
彼は父が太陽神であることを誇りに思っていましたが、友達は誰も信じてくれません。
そこでパエトンはアポロンに会いに行き、太陽の戦車を貸してほしいと頼みます。
アポロンは当初これを拒否しましたが、パエトンの変わらない意志に根負けし貸すこととします。このとき、アポロンは冥界を流れるステュクス河の女神に誓いをたててしまい、このことが原因で、パエトンに太陽の戦車を貸すことになってしまいました。

はたして、パエトンが手綱を握る4頭だての戦車は順調に走り出します。
しかし、行く手には、夜空の星座達がおり蠍座のサソリを観たパエトンが怖くなってひるむと、
(または馬がサソリに刺されたため)馬車はとたんに暴走をはじめ、地上や天空を滅茶苦茶に走り回りました。
太陽の戦車が近づいた地上では火事が起こり、天空も焦がしてしまいます。
慌てたアポロンはゼウスに懇願し、これを止めるよう願い出るのですが、パエトンにはもはや戦車を制御する指示を受ける余裕はなくなっていました。そのため、ゼウスはやむなくパエトンを雷光で殺し戦車の暴走を止めました。


蠍座

蠍座は、牡羊座から数えて8番目にあり、
天秤座から新たに始まった旅の中で公の人としての私を広げたあと、その中で特に興味がある対象と深く関わることで「自分の可能性を広げる」という場所です。

蠍座の対面にある牡牛座が、五感を使って肉体を得た喜びに浸るサインであったことを考えると
蠍座の根底にあるものも「体感」に通じるものがあります。
蠍座では、深い体験に通じる事柄全般を象徴します。

こだわり、死と再生、変容、原点回帰、絆、暗闇を光に変える

蠍座は、自分自身が真に望むものを「特定」することを助けてくれます。
それは、無私に望むこと、ともいえます。

蠍座の中の太陽

そのような蠍座の中での太陽は真相の究明を行います。
隠されているものや、忘れられたものを探し出します。
閉ざされたものの中から真実を探し出すことは、
自分の中にある、自我(アイデンティティ)を探し出すことと似ています。

探すためのサーチライトとして、太陽は十分に機能を果たし、問題の核心にまっすぐ迫ります。
しかし、そこは蠍座(水の不動宮)。
感情や魂との繋がりや意識の下にある本質的な気持ちや感情といった、深い深い深層意識の世界が広がります。
果てしなく広がる意識の海は、太陽が目指す意識の方向性を保つことは困難でなんども迷いながら、真相をつかもうとあがいていきます。そのあがきの中で、思いもよらなかった本質に巡り合うこともあるのです。



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