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カレーはもちろん、ドレッシングが格別

クイーンガーデン (平井)


看板の文字が日焼けして白っぽくかすんでいるが、ここは江戸川区・平井にある「クイーンガーデン」というインド料理のお店。
年に数回しか行かないけれど、通うようになってもう7,8年になる。
江戸川区はリトル・インディアと呼ばれる西葛西が有名だが、平井から亀戸、錦糸町にかけてもインド料理店は多い。錦糸町のIT系企業に勤めているインドの方も多く、亀戸にはインド系学校もある。
その中で長く店が続いているのは味の裏付けともいえるだろう。

お店のHPが無いようなのでRettyさんから
写真はキーマカレーかな?

店内は20席ほどでランチには満席となっていることも多い。
この日は少し遅めの時間帯だったのですんなり座れた。
席へ着くなり「今日の日替わりはほうれん草としめじのカレーです」と流ちょうな日本語で教えてくれるのが、この店のスタイル。
でも、いつものオヤジさんがいない。
頭に白いターバンを巻き、あごひげを蓄えたオヤジさん。ちょっとぶっきらぼうな感じだけれど、意外と気遣いのできる人だった。
彼のことが気になりつつもクイーンガーデンスペシャルBBQセットを注文する。


#世界推理傑作短編集2 の方はと言うと、ソーンダイク博士が活躍する「オスカー・ブロズキー事件/オースチン・フリーマン」を読み始めていた。
実は、博士とも『はじめまして』の間柄。
やはり名を残す探偵役には、それなりの理由がある。
科学的な物証を基に犯人を導き出す手法は、ソーンダイク博士が初めてだったらしい
倒叙形式(物語の冒頭で犯人が分かっている。コロンボや古畑任三郎が有名かな)を活かして、徐々に犯人へと近づいていく描写は百年以上たった今でも色あせない。


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こちらも色とりどりで豪華!

BBQセットが運ばれてきた。
香辛料の香りに負けない程、焼き立てナンの香ばしい匂いが鼻をくすぐる
熱くてすぐには持てないナンの下には、小盛のサフランライスも隠れている。

この日はマトンカレーダル(豆)カレーの中辛にした。
同じ中辛でも野菜系は少しまろやかなので、肉系と野菜系を組み合わせて注文することが多い。
「あっちぃ!」と言いながらナンをちぎってダルカレーにつける。美味い。
豆本来のほのかな甘さが香辛料の辛みと相まって、幸せな気分になる

ところで、みなさんはナンをどちら側から食べますか?
私は尖った方からちぎって食べます。理由は……何となく。ナンだけに。

スパイシーなマトンカレーはお肉もゴロゴロと入っている。
しっかりとした歯応えのマトンと対照的に、タンドリーチキンはやわらかな食感で味もしっかりと染み込んでいる
いつも手に取って食べるので、指先が赤く染まるのもよい。
シークカバブ(シークは串、カバブは肉を表すそうな)はスパイシーなつくねを想像してもらえると分かりやすいはず。
肉に練り込まれた香辛料が独特な風味を醸し出し、病みつきになる。

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この写真もRettyさんから サラダです

そして、この店で忘れてはならないのがサラダ。というかドレッシング!
ご覧の通り鮮やかなオレンジ色で、抑えた酸味の中に甘みもあって美味しい
カレーの辛さに対する箸休め的な意味合いもあって、大好きな一品だ。
玉ねぎを炒めて甘みを出したものをジューサーですりおろし、ヨーグルトなどを加えて味付け、最後にパプリカで色付けしているのではと勝手に想像している。

ソーンダイク博士のように、あのドレッシングを科学的に分析してみたいと思いながら、食後のマンゴ―ラッシーを飲み干した。


――美味しいものと文庫本⑦――

実は私もミステリーを書いています。
謎解きIQ付き短編ミステリー集「謎と共に去りぬ」を公開中。
懐かしい「IQサプリ」や人気の「ナゾトレ」みたいな謎を、御曹司探偵・武者小路耕助がちゃちゃっと解いていきます。
ちょっと憎めない先輩をフォローしていくのが助手の鈴木くん。物語は彼目線で進んでいきます。ぜひ、ご一読を!

ドキからの挑戦状


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