ザ・焼き鳥丼。牛すじがトロトロで旨い
やきとり工房 大船店 (大船)
今回は大船。仕事の関係で週一ペースにて通っているため、しばらくは登場が増える見込みだ。
シリーズ3にて駅ビル・ルミネにある「麺屋 空海」さんのパクチー麺を紹介したが、新規開拓も兼ねて駅近くを歩いてみた。
ラーメン屋さんが多いことにはうすうす気づいていたけれど、ほかで目につくのは居酒屋!
昼間から空いていて「昼のみOK!」の文字も見える。
お酒に弱いくせに「昼間に飲むのも美味しいんだよなぁ」などと思いつつ、『やきとり工房』に入ってみた。
横浜を中心として神奈川県内に展開しているチェーン店で、豊源(ほうげん)鶏という国内ブランド鶏を使っているお店らしい。
ちょうど12時にお店へ入ったが、ほかに客はいない。
思わず「やってますか?」と確認してからカウンターに座る。
店頭のポスターを見て気になっていたランチが、やはりお店イチ押しということで、迷わず選んだのがこちら。
お店の名前が入ったスペシャルな丼ということで期待大。
ライス大盛りは見送って、待つ間は読書タイムとなる。
「#世界推理短編傑作集2/江戸川乱歩 編」の続きで、今は「奇妙な足音/ギルバート・ケイス・ チェスタトン」を読んでいる。
古典ミステリーで探偵と言えば、シャーロック・ホームズを筆頭にソーンダイク博士やブラウン神父が有名だが、これはそのブラウン神父のシリーズ。ちなみにこの本にはソーンダイク博士だけでなく、あの紳士も登場しているが、その話はまた後日に。
こんな風に書くと、さも海外の古典ミステリーにも精通していそうだけれど、ソーンダイク博士もブラウン神父も名前を知っていただけで、今回初めて読みました。乱歩先生のおかげです。
そんなこんなで読み進めているうちに、丼が登場。
メニュー写真の通り、ザ・焼き鳥丼だ。
ねぎまのネギに焦げ目がついているのがうれしい。
つくねはイマイチだったけれど、牛すじの柔らか煮が文字通りやわらか~。とろけてしまうような食感で味も染みていて美味しい。
味が染みていると言えば、煮たまごも見た目の色から想像してた以上に、しっかりと味が染みている。
これで税込み720円なら正解でしょう。満足! でした。
物語の謎解きも見事なものだった。
あるホテルで行われた会員制の夕食会の最中に、ブラウン神父は奇妙な足音を耳にする。とある理由で神父はバックヤードの部屋にこもっているのだが、そこへ聞こえてくる足音は急ぎ足だったり、ゆっくりだったり。
その歩き方、音だけで、彼は事件の概要を推理し、犯人と対峙する……。
犯人の使ったトリックは単純ながら、実現性も高く、現代でも怪盗キ○ドあたりが応用していそうなものだった。それを安楽椅子探偵さながら、音を聞いているだけで謎を解いてしまうブラウン神父。
さすが、後世に名を残す探偵役は一味違う。
――美味しいものと文庫本⑤――
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実は私もミステリーを書いています。
謎解きIQ付き短編ミステリー集「謎と共に去りぬ」を公開中。
懐かしい「IQサプリ」や人気の「ナゾトレ」みたいな謎を、御曹司探偵・武者小路耕助がちゃちゃっと解いていきます。
ちょっと憎めない先輩をフォローしていくのが助手の鈴木くん。物語は彼目線で進んでいきます。ぜひ、ご一読を!
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