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双極性障害 薬のおかげで保たれているもの


ご覧いただきありがとうございます。
双極性障害、躁鬱ギャルのるるです。

今日は薬に対して思うことを書いていきたいと思います。

薬を飲んでいなかった。

最初の頃は、薬の重要性も分かってなかった。
主治医に薬飲んでくださいねと言われようと、どんなパンフレットにネットに書いてあろうと、とりあえず精神病になれて、薬持ってる自分がなんか良かった。

薬を飲むようになった。

薬の重要性を理解したのは診断から2年後だった。毎日薬を飲み忘れないように工夫した。飲み忘れるのが怖くなった。
飲み続けても処方が、メンタルが、安定するには時間がかかった。飲んでても良くならなことに焦りも覚えていた。

薬で症状が消えるのが怖かった。

悪化とも思われる症状の中で、それでも毎日薬を飲み続けたが、ふと、この症状が消えるのが怖い、嫌だと思うようになった。
私は随分長い間双極性障害だから、もはや病気そのものが私の姿であり、アイデンティティに思えてしまっていた。
だから症状を失えば、自分が消えるように感じた。家族が、友達が、自分を見てくれなくなるように感じた。
絶対そんなわけないのに。
その頃は、頓服薬を飲むことも嫌だった。
止まって欲しくなかったし、信じてなかった。

それでも薬を飲み続けた。
治ることを、良くなることを祈って、毎日飲んだ。

処方が変わって、また1からになっても、身体にいち早く馴染むことを願って、飲み続けた。

薬で抑えられてるから、保てることの方が多かった。

薬の効果をちゃんと感じ始めたのは、診断から7年後、リチウムを始めて半年経った頃。

処方こそまだ安定してないけど、ちょっと元気に過ごせる期間があって、家族や友達に自信をもらった。そしたら、本当の私が少し見えた気がして、それを失いたくなくなった。また病気で、見失うことが怖くて泣いたこともあった。

でも、今まで耐えられなかったことが、今までなら焦ってパニックになって衝動になってたことが、落ち着いて耐えられるようになった。一呼吸おいて、俯瞰することもできるようになった。まだたまに、パニックになるけど、それでもすぐ冷静に復帰することができるようになった。頓服をすぐに、素直に飲めるようになった。

私は変わった。

7年もかかった。
これからもまた良くも悪くも変わってくだろう。それでもそれが人生だと思って、私は少しずついい方に変わっていける。そう確信ができている。

薬は効いてる。効くと思えば効く気がする。
薬のおかげで、私の人生は保たれている。
家族も友達も食も睡眠もお金も何もかも。

だから私は薬を飲み続ける。

薬を減らすのも今は怖いくらい。

薬、処方された分は飲むのが吉ですね。

ここまでご覧いただき、ありがとうございます。

またお会いしましょう。

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