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140字小説 「郵送」

ある富豪が、意中の相手に手紙を書くことにした。しかし手紙を書いたことがなく内容に苦労する。そこで使用人に相談し、どんなことに喜ぶのか訊ねた。後日、手紙が返送される。使用人に住所の書き忘れを疑われるが、問題なかった。富豪は落ち込んだ。せっかく喜んでもらおうと、現金の束を詰めたのに。

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