和歌の世界に、涼をもとめて。
連日、気がつけば、「暑いなぁ…」ということばがこぼれ落ちてばかりいます。
なにか、涼を感じるものにふれたい。
ただ冷たいだけではなくて、気持ちが凪ぐようなもの、森閑とした空気をまとったものが良いな。
本棚から「新古今和歌集」を取り出して、冬歌を眺めわたします。
上の一首は、高校生のときに古典の教科書のなかで出会って以来、ずっと好きなうた。
凍てついた月の冷たさ、美しさに指先がしびれるような感覚をおぼえました。ことばの連なりを見ていると、今いる場所から離れて、モノクローム