子どもも大人も迷子になろうよ。三鷹の森ジブリ美術館
東京都・三鷹市にある三鷹の森ジブリ美術館では、スタジオジブリの作品世界を堪能し、制作過程を知ることができる。
アニメーション美術館であり、漫画・アニメのミュージアムという部類になる。
2001年に開館し、20周年を目前として尚その人気は衰えることはない。
毎月10日から翌月のチケットを予約購入できるが、土日祝日を中心にすぐに埋まっていく。夏季など繁忙期の売れ行きはものすごい。
こんなにも人々の心を掴んで離さないのは、一体なぜだろうか。そこには往年のスタジオジブリ人気が見て取れる。
しかし今回は、「コンセプトのある空間」という観点で紐解いていきたい。
2017年にレゴランド、
2018年にシルバニアパーク、
2019年にムーミンバレーパーク。
ここ数年で、一つのジャンルや作品に特化したテーマパークが続々とオープンしている。
国内テーマパークの王者・ディズニーリゾートも来場者は右肩上がりで株価が上昇、
USJもハリーポッターなど独特な世界観でファンを獲得している。
サンリオピューロランドは一時低迷したが、オリジナリティ溢れるコンテンツで子女だけでなく大人のファンも多い。
そして、2022年にはジブリパークの開業が予定されている。
”作品世界に浸れる”空間、コンセプティブな世界観は、その方針やテーマを愛する人々の支持を確実に得る。
アニメや漫画のキャラクターにちなんだ商品を提供する、特設カフェも最近よく見かけるようになった。それらも同様かもしれない。
ユニークなメニューや内装、従業員のコスチュームなどはオタクの心を魅了し、コアなファンが楽しめる要素も満載だ。「行きたい」よりも「行かなきゃ!」という気持ちにさせ、ファン心理を巧みに煽っている。
加えて、「アニメや漫画を見て楽しむ」「一般の店舗で商品を買う」にとどまらず一歩外に踏み出す “体験する”という商品価値。
近年ではこれが本当に顕著になってきた。
三鷹の森ジブリ美術館には、リピーターが多いという特徴があるそうだ。
時期ごとに変わる展示、企画イベントの数々。
顧客がファンだからこそ、コンセプティブワールドは面白くない企画やマンネリには厳しい目を向けられ、すぐに飽きられてしまう。
主催者側も、集客のために並ならぬ苦労が多分にあることだろう。
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三鷹の森ジブリ美術館
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀1丁目1−83
TEL:0570-055-777
公式ホームページ
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