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【140字小説】少年

少年は座って川を見る。

美しい陽が映るわけでもなく
活きよい魚が跳ねるわけでもない。
ただ流れだけを見つめる。

対岸からは火薬の羽根が飛び立つ。
まもなく背中で
ビルが弾け炎が舞った。
それでも少年は川を見続ける。

まるで自分が愛したものを
守っているかのように。

/ルリニコクみみみ



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