見出し画像

屑を綴る

綺麗な言葉など紡げません。

私という人間は校庭の隅に転がっている
汚い植木鉢の破片のような存在ですから。
それはそれは刃のような鋭利さで
触るものを傷つけますから。

それでも私の書くものを詩や詞として
目を少しだけ輝かせて読んでくれる人がいます。
刺さると言ってくださる方々がいます。

詩とはなんでしょう。
言葉とはなんでしょう。
自転車であり薬であり。
空気でもあり屑でもあり。

ええ、屑かもしれません。自分のための屑。
ええ、なんでもありなのかも知れませんね。

そう思えたから、いまでも私は綴るのです。
傷つけるかもしれません。危険かもしれません。
それでもたまには、地上から見あげたときに
少しだけ誰かのためになれるものなのかもしれません。

宇宙に漂う屑のように。
心を綴るのが私の役目です。

/ルリニコクみみみ



▲ルリニコクHPへはこちら▲


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?