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【140字小説】路上の歌

気がつくと
周りを囲む黒い人影。
みんな、目がビー玉。
鮮やかな、血の色。
蛙のように動けない私。

ビー玉が一斉にこぼれ落ちる。
一瞬の静寂のあと、
乾いた音が集まる。
ガシャン。

アスファルトに飛び散るガラス。
キラキラ。
綺麗ね、と思いながら
私は再び歌い出した。

/ルリニコクみみみ



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