【140字小説】おさかな地獄
生臭い。
表情もないまま
群れてただ時を生く。
銀色に光るは
見栄を張りし安物のスパンコール。
腹の減る香りがすれば
一斉に集まって消化する。
糞を身体につけたまま
ビルの隅から隅を移動する。
地の果てまでも生臭い。
魚。魚。魚。
そこのお前と、お前と、
私に似てる。
/ルリニコクみみみ
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生臭い。
表情もないまま
群れてただ時を生く。
銀色に光るは
見栄を張りし安物のスパンコール。
腹の減る香りがすれば
一斉に集まって消化する。
糞を身体につけたまま
ビルの隅から隅を移動する。
地の果てまでも生臭い。
魚。魚。魚。
そこのお前と、お前と、
私に似てる。
/ルリニコクみみみ
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