家を建てる前に読んでためになった本
自分の暮らしにあった家がほしい。でもおしゃれなキッチンや広いリビングにこだわるよりも、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる家に住みたい。そんな思いからはじまった、私の家づくり。
これから家を建てる人やリノベを考えている人にもおすすめしたい、家づくりの前に読んで参考になった本を5冊紹介します。
01.住まいの解剖図鑑
2009年出版のすこし古い本ですが、心地よい住宅をつくる上で抑えたいポイントがイラスト付きで紹介されていてとても読みやすいです。今まで考えてもみなかった、玄関で人が出入りするのに必要な幅だったり、庇の機能を帽子に例えて説明されていたりします。この本のおかげで傘を開くのに充分な玄関ポーチの幅を知り、実際に間取りを決める際に反映できました。人間の行動パターンを念頭におきながら家の導線を考えるのに役立ちます。
02.徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと
ブロガーのちきりんさんが購入した中古マンションのリノベ本。他の本と違うのは、顧客目線で書かれているところ。リノベ会社の見極め方法や、リノベの心構えなど、自身の経験談が紹介されていて説得力があります。ハウスメーカーや工務店の人でも、顧客の気持ちを理解するのに役立ちそうです。リノベ本ではあるものの、新築を考えている私にも共感する点が多く参考になりました。リノベ後のちきりんさんの家は独創的な壁紙を取り入れた空間でかなり驚かされます。
03.これからのリノベーション 断熱・気密編
冬は暖かく夏は涼しい、“高気密・高断熱の家”に目覚めるきっかけを与えてくれたのが、こちらの著者、伊藤菜衣子さんです。札幌の実家を断熱リノベした伊藤さんは、外気温マイナス10度でも室温の気温を16度以上に保つなど驚きの事例を紹介しています。建築家の竹内昌義さん・松尾和也さんと共著で図解も多く、高気密高断熱について知らない人でも導入として取り掛かりやすい本です。
04.ホントは安いエコハウス
日本の住宅は寒くて結露が多い。それは窓や換気扇などの設備に原因があることを知っていますか?
そんな日本の住宅の問題点に対して、ひとつずつ解決策を挙げながら、目から鱗の知識が満載で食いつくように読んでしまいました。ひとつ前に紹介したこれからのリノベーションがエコハウスの導入とすれば、こちらは更に詳しく知りたい人向け。ハウスメーカーで家を建てることを考えている人も、一度立ち止まってこの本を手にとってほしいです。
05. 伊礼智の「小さな家」70のレシピ
担当の建築士さんに勧められて読んだ本。だれでも最初は広い土地に広い家が欲しくなると思いますが、この本の著者で建築士の伊礼智さんは、性能の高い小さな家を建てることを大事にされています。小さな家にすることで壁材や床材などにもっとお金がかけられたり、断熱効率が上がって光熱費が抑えられたり、メリットも多く、読み進めるほどに小さな家もいいなと思えてきます。また、天井が低いほうが視差効果で奥行きが感じられるという視点も驚きでした。伊礼さんは自然素材を使った事例が多いので、温かみのある家を建てたい人にもぴったりです。
以上の5冊を抑えておけば、自分がもとめる家はどんな家なのか、自然とイメージが膨らんでくると思います。
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