カタログには載っていない、ハーフユニットバスの話

浴槽から上半分を自由にカスタマイズできる、ハーフユニットバスがある。工務店に依頼すれば、壁面をヒノキやタイルにしたり、自分好みのおしゃれなバスルームをつくることができる。通常のユニットバスよりコストは高くなるけど、浴槽も床も自由に選ぶ在来工法よりは安く手に入る。ただし、2020年1月現在、一般に発売されているハーフユニットバスはTOTOだけだ。

ここでひとつ問題がある。TOTOのハーフユニットバスは浴槽がステップ（ベンチ）ありしか選べない。私はどうしてもステップなしが良いのだ。節水や半身浴ができるとか、高齢者や子どもが入りやすいとか、どんなにメリットを並べられても、とにかく隅まで足を伸ばしたい欲望には勝てない。
足腰が悪くなったらステップより手すりがあった方が楽だろうし、半身浴は効果がないとも聞くし、兎にも角にもステップが無いほうが良い。

諦めきれない私は、本当にTOTO以外にハーフユニットバスが無いのか調べてみた。するとリクシルから一部の工務店向けに販売されているハーフユニットバスにたどり着いた。

今年の２月から限定発売される、
LIXILのハーフユニットバスのパンフレットが出来上がってきました。
※伊礼智設計室、i-works加盟工務店、
OMソーラー加盟工務店、木造ドミノ研究会の会員工務店のみ使用可能。
https://irei.exblog.jp/25264752/

このリクシルのハーフユニットバスは、建築家の伊礼智さんが考案し共同開発したもので、普通にリクシルに問い合わせてもスペシャル仕様の製品は把握していないため、一般には知り得ない。

調査を続けると、2020年1月（つまり今月）にリクシルのハーフユニットバスを施工した工務店を発見。念のため問い合わせてみたところ、なんと浴槽はステップありとなしを選べるとの事！

けれど伊礼さんとの実績がある工務店には依頼しないしなぁ…と思いながらも、見積もりを依頼している工務店の名前で調べてみると、なんとOMソーラー加盟店だった…！ 一筋の光が差し込み、担当の建築士さんに報告し確認することにした。

それにしても家づくりは怖い…。まだ見積もりが出る前だというのに、己の調べ魔な性質を加速させ、あとどれくらい理想と現実を彷徨うことになるのだろう。家づくりを経験する同志ならきっと分かってくれるはずだ。

果たしてステップなしのハーフユニットバスは手に入るのか…！？

つづく。