アラサー底辺声優の懺悔

24歳でテレビアニメデビューが叶わなかったら、その後のデビューは無理(女性声優の場合)という説がなんかあります。

いやうるせーな勝手に決めんな24歳なんかとっくに過ぎたが絶対諦めねーぞ!!わたしゃ〜マイナス14歳は若く見えるぞおえ!?

という気概をもち活動しておりましたが、2019年をもってテレビアニメにバリバリ出演する声優を目指すコースを引退することにしました。養成所は2ヶ所通い、縁あって事務所にお世話になるも正式な所属ではなくレッスンとオーディションの日々、えいやと事務所を辞めて就職し、会社で働きながら、これで最後と新たな事務所への所属を賭けた修行と審査の1年を過ごすも所属ならず、この夢追うの辞めようと決断しました。いややっぱ歳バレたくねーな!

声優になりたかった理由

プリキュアになりたかったから。以上です。声優を目指す過程で色んな想いが芽生えはしたし、オーディションや面接で必ず志望動機を聞かれるのでそりゃあ、あれこれ理由を練り上げはしたよ。でも心からプリキュアになりたいんだもの。他の仕事なんてやってられんでしょう。でも、近年プリキュアになりたい人口も増えてきちゃって、女性声優の登竜門とまで言われるようになり、ますます入り込む余地がなくなってしまった感は否めない。アフレコ現場に入ってない奴は戦いのステージにも上がれぬ。ちなみにプリキュアのオーディションは一回だけ受けさせていただき即散りました

もちろん仕事の内容に上も下もありませんが、やりたいものはアニメだった。プリキュアへの道はテレビアニメの役をとることからだと信じていたんだよなあ‥‥。

アニメに出られなかったという事実

声優としてのお仕事も少しいただいたし、小劇場の舞台に出て自分からお芝居の場を求めたり、ほかにも充実した場面はあったけど、目指していたテレビアニメの現場には行けなかった。テープオーディションはたくさん受けて落ちた。ガヤのひとつもないってそりゃあ本当にわたしのせいだけですかい??!?!と言いたいところですが、役を掴むに至らなかったということは、やはりそれ相応の煌めきが足りなかったのだと思うのだよ、わたしに。アニメにいっぱい出てる人はすごい上手いし輝いています。

アニメに出られなかった理由1

自分の良さを提示できなかった

たとえば事務所のマネージャーさんに、はい!わたしこういう芝居が得意なんだよ!って固めてまるめて投げてアピールできてたんか??って、できてなかったよね。そりゃあ売り出しにくいわね。おばあちゃんの役からロリっ子の役まで幅広すぎる役のオーディションがきちゃってたもんね。どのセンの役が自分のアタリなのか、そんなん誰も教えてくれない。自分で見つけて見せつけるしかなかったのにね。

アニメに出られなかった理由2

芝居が下手だった

うわーーーもともこもねーーなー!もこもこなねこ〜〜〜!お芝居は好きだ。舞台の上での演技はよく褒められてたんだよね。よくもわるくもわたし存在感がもりもりなので、自分の存在、姿込みで表現できる舞台では、面白い!って言ってもらえることも多かった。全部まにうけて喜んでたぞ。声だけになった時は、台本の解釈も感情の動きもぜーんぶ声だけなんだよ。当たり前だけど。面白いとか個性的だけでは太刀打ちできない、声に全部のっけるたしかな芝居力、表現技術が必要なんだな。わたしは上達しなかった。

アニメに出られなかった理由=長らく事務所に正式に所属できなかった理由、でもあるね、きっと

わたしのことを面白い!と思ってもらえる機会は、実は何度もあった。自分の存在感を、声で表現しきれず、もしかしたら色んな人をがっかりさせていたのかも。自己評価高すぎかしら。

もちろん運とか見た目とかもある

けどね、そんなのもうどうしようもできないから言ってみたって仕方ないのよね。事務所との出会いも運やタイミングの要素も大きいし。練習を重ねて顔も服も気にして、挑戦し続けた。反省するときくらい己自身のことを振り返らせてくれ。

特技やトーク力とか人としての面白さといった要素は、役を勝ち取った者だけが使用を許される秘伝のタレのような気もするなあ。

声は良い

わたしを調子に乗らせた元凶です。声が良い。聞き取りやすくマイク乗りがよく音圧がある。可愛くて優しくて時にかっこいい。声を褒められるたび、今でもすごい嬉しい。

好きで得意で褒められること、世の中の役に立つこと、やっぱり声のお仕事なんじゃないかな。

諦めねーぞ声の仕事

声優は諦めたけど、マイクの前で喋るのがたまらなく生きてるって感じなので、今度はナレーターのお勉強をちゃんとするよ。スクールもボイスサンプル作成も、まだまだお金と時間がかかるけどね。

どの道も一緒

だよねきっと。歌も楽器も絵も将棋もカメラも、あとなんだろう‥‥?専門性の細道を通る人は似たような悩みを抱えてるものらしいよね。

毎日悩むね!はあ〜もしかしてわたしって、まだ若いのかしら。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?